気候変動覚え書き

アクセスカウンタ

zoom RSS 海面上昇の不均一性

<<   作成日時 : 2013/02/24 16:17   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

将来的な海面上昇が不均一となることについて2100年の状況を詳細にシミュレーションした。太平洋の一部で上昇幅は最大となる一方、極地方の一部では海面は相対的に下降することが分かった。
本研究では海面上昇が不均一となる3個の理由に着目した。(1) 最終氷期終了後の氷床の消滅に伴う地殻の変形(弾性による即時的な変形と粘性による時間を要する変形があり、後者は北ヨーロッパでは今も1cm/yearのオーダーで続いており、今後1万年程度は続くと見込まれている) (2) 海が温暖化し海流が変化したり、海水が熱膨張することによる海水分布の変化 (3) 南極氷床やグリーンランド氷床が縮小し周囲の海水を引きつける引力が弱まる、である。
特に重要なのは南極とグリーンランドの氷床の縮小で、太平洋赤道地方の上昇幅は世界平均よりも大きくなる。これは西オーストラリア、オセアニア、ハワイを含む島嶼国に影響する。予測は海面上昇が中程度である場合、ほぼ最大となる場合について行った。中程度の上昇(上昇幅の全球平均は2100年で25cm) の場合、赤道地方の海面上昇は60cmとなる。海沿いの人口稠密地帯の上昇幅は場所により、全球平均の50%〜150%となる。弾性変形と引力を合わせた効果、海水の熱膨張と海流の変化を合わせた効果、を比較すると太平洋赤道地帯では前者が、北極海では後者が卓越する。
欧州の上昇幅は平均より少し小さい。これは極地方、特にグリーンランドというヨーロッパに近い場所の氷が溶ける効果による。GRL掲載論文。
上昇幅の詳細はプレスリリースをご覧いただくのが早いかと。日本付近は上昇幅が大きいようですね。黒潮が強まると言っているように見える。

ヨーロッパについて特に言及があるのは、これを行ったice2seaはヨーロッパのプロジェクトだからです(日本政府が資金を出したプロジェクトのプレスリリースで、日本に言及しなかったらまずいですよね)。


Journal reference: G. Spada, J. L. Bamber, R. T. W. L. Hurkmans, The gravitationally consistent sea-level fingerprint of future terrestrial ice loss, Geophysical Research Letter, 13 FEB 2013 | DOI: 10.1029/2012GL053000

ice2sea, Press Release: New projections of “uneven” global sea-level rise, February 18, 2013, fromm http://www.ice2sea.eu/news/pr01_2013/
Andy Soos, The Seas Rise but the Lands Rise Too, ENN, February 20, 2013 08:08 AM, from http://www.enn.com/sci-tech/article/45614

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
海面上昇の不均一性 気候変動覚え書き/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる