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気候変動覚え書き
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気候変動についての科学情報のメモが主です。地球温暖化で何が起きるかを理解するため、大昔ちょっとだけ学んだ気候学を、片手間で出来る範囲で勉強し直すことにしました。なお、本メモは英語ソースの情報が多いですが、私の英語力は悲惨なので意味を取り間違えている場合は多々あると思います。その時はごめんなさい。あと論文も読んでAbstractです。連絡は ptrboundary [at] gmail.com までお願いいたします。

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2016年は更に暑くなる?
英国気象庁は翌年の全球平均気温について毎年予測を出すのですが、そのプレスによると2016年は、史上初めて産業革命前+1℃を記録する可能性が高い2015年に比べても更に気温は0.1℃強程度上昇して史上最高を3年連続で塗り替える可能性が高いとのこと。具体的には、2015年1-10月は1961-90年の平均に比べ0.72℃高いのですが、2016年の予測値は+0.84 [0.72-0.96]℃との予報。 ...続きを見る

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2015/12/25 00:10
今世紀中の南極からの海面上昇寄与は限定的
氷床の挙動の観測データを使い氷床のモデルに制約を課すことで、2200年までの南極氷床からの海面上昇への寄与を計算した。 海洋性氷床不安定 (marine-ice-sheet instability, MISI) がAmundsen Sea embayment (ASE) 全体で進行しつつあるかもしれない証拠が増えている。ASEには海面を1m以上上昇させ得る氷がある。他も同様となれば全体で数メートル上昇する。だが十分な精度を持つモデルは開発途上である。氷床が設置する境界線を十分な空間分解能でモデ... ...続きを見る

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2015/11/24 22:31
2015年は産業革命前比で+1℃超えの可能性
2015年の全球平均気温は史上最高になりそうという話を以前書きましたが、英国気象庁が予測してみたところ、1850-1900年の平均に比べ2015年の予測値は1.02±0.11℃になったとのこと。予測ながら初の1℃超え。産業革命前に比べて+2℃未満に留める、が政治の世界での焦点ですが、まだ眉唾段階ですし、強烈なエルニーニョによる追い風参考記録ではありますが、+1℃という数字が遂に現実の世界で出てきたのですね。 ...続きを見る

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2015/11/10 20:46
2015年、夏の北極海の海氷の総括
2015年、夏の北極海の海氷の総括 2012年9月、北極海の海氷面積 (NSIDCによる推定) は3.39e6km^2まで、体積 (PIOMASによる推定) は3.79e3km^3まで減少しました。体積は2008年から5年連続で減少して2008年の半分になっており、私は北極海の海氷が9月には完全になくなる時期が近いと判断、終わりの始まりという記事をエントリしました。その記事は当田舎ブログとしてはかなりのアクセス数を稼ぎました。でもそこから2013年、14年と海氷は大きく増加、粘り腰を見せています。素人判断は駄目ということなんでしょ... ...続きを見る

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2015/10/28 20:42
んで結局、hiatus (温暖化の停滞) はあったの? なかったの?
今年6月「hiatus (温暖化の停滞; 1998年以降、全球平均地上気温の上昇が止まった or 上昇速度が劇的に鈍ったとされる現象) は実は観測データの解析上のミスが原因であり、hiatusはそもそも存在しなかった」という論文がScience誌に載ったとのニュースが流れました。本当ならば頭痛が痛いとか口走りたくなります。その時は聞き流したのですが、縁があったので4か月遅れながら解説記事と合わせて読んでみました。IPCC AR5は、海面高度における全球気温は過去15年間、それ以前の30-60年間... ...続きを見る

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2015/10/10 06:51
必要ならまたやるぞ:ポーランド人が語るワルシャワ蜂起
必要ならまたやるぞ:ポーランド人が語るワルシャワ蜂起 ワルシャワ蜂起は我々にとり、悪い思い出だけではない。彼らの犠牲の上に我々の今の平和は築かれている、それはお前が語る、硫黄島の物語とおなじだ。 必要ならまたやるぞ。先日ワルシャワで旧友たちとウォッカを痛飲していた時、旧市街にあるワルシャワ蜂起とカチンの記念碑に話が及びました。 蜂起とカチンの記念碑、見たよ。手を合わせてきた。と当方が水を向けたところ、なにを不思議がるんだ。お前たちだって硫黄島やったじゃないか、から始まった会話の結論です。思わず握手して抱き合ってしまいました。栗原中将の下にいたな... ...続きを見る

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2015/09/27 21:54
米国でのヒートアイランドNo.1都市: ソルトレイクシティ
ヒートアイランド (urban heat island; 以下UHI) 現象には都市の空間的な広がり、アスファルト等使われている材料、植生の有無、排熱などが影響する。これら都市の形態 (Urban morphology) とUHIの強さとの関係を50の都市を調査することで都市をモデル化しUHIの強さを計算する方法を開発した。本モデルではParameter-elevation Relationships on Independent Slopes Model (PRISM) の気候データを用い、気... ...続きを見る

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2015/09/21 23:20
今年2015年の全球平均気温が過去最高となる確率:97%
NOAAが今年(2015年)の全球平均気温が過去最高となる確率を1月から7月までのデータを基に計算してみたところ、97%となったそうです。要は事実上確定。 ...続きを見る

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2015/09/19 07:40
鮮新世の海面上昇の従来見積もりは過大?
鮮新世中期の温暖期 (MPWP, 330-290万年前, 推定CO2濃度350-450ppm) の海面上昇は25-30m程度であったとの推定が多い。これは西南極氷床とグリーンランド氷床は完全に、東南極氷床は30%溶けることを意味する。だが今回、氷床自体の酸素同位体比の変化を考慮して推定し直したところ、上昇幅は9–13.5mとなることが分かった。 過去の海水面の推定の多くは底生有孔虫の酸素同位体比(δ18Ob)を深海の海水温と陸上の氷床とに換算することで行われる。鮮新世についての推定... ...続きを見る

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2015/09/16 21:13
中国の石炭のCO2排出係数は40%過大評価されていた
中国の石炭の特性を4200の鉱山のデータと602の実サンプルに基づいて分析したところ、石炭の使用量をCO2排出量に換算する係数 (emission factor; 以下排出係数) は、主に米国や欧州の鉱山からの値を平均して出したIPCCの推奨値よりも40%低いことが分かった。中国では必ずしも洗炭せず、不純物の多い石炭を使っていることが原因であった。このことを考慮して計算し直したところ、2013年の世界全体のCO2排出量は10%過大に見積もられていたことが分かった。 中国のCO2排出推定値に... ...続きを見る

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2015/08/31 07:21
カッサンドラーの呪い --- ローマクラブ「成長の限界」とロンボルグ他の批判者たち
カッサンドラーの呪い --- ローマクラブ「成長の限界」とロンボルグ他の批判者たち 成長の限界―ローマ・クラブ「人類の危機」レポートダイヤモンド社 ドネラ H.メドウズ Amazonアソシエイト by 「人は己の見たいものを見る」 ...続きを見る

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2014/10/11 19:26
気温上昇の鈍化(Hiatus)と海洋中深層への熱輸送
気温上昇が1998年以降鈍化している、という話があります。気象庁発表の全球の地表の平均気温は1998年が最高で、2013年に至るもその記録は更新されていません。1998年は異常値であり移動平均はその後も上昇し続けていましたし、10年くらい上昇しないのはよくある話です。だから皆当初はあまり気にしていませんでしたが、10年を超えて上昇しないのは多くの関係者の予想を超えていました。10年たてば全球平均気温はベースが0.1〜0.2℃程度上昇するはずで、いくら1998年が異常値といっても新記録が出ないのは... ...続きを見る

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2014/09/18 06:12
1998年以降の全球平均気温上昇停滞の原因探し:北極の気温推定によるバイアス
論文が出たのが昨年の11月12日なので、ちょっと古い話です。 全球平均気温は複数の機関により計算されているが、それらは観測点がない場所の扱いが異なっている。HadleyセンターのHadCRUT4は観測点がない場所は空白域としており、全球の84%しかカバーしていない。特に北極、南極、アフリカに多くの空白域がある。NASAのGISTEMPはこれを外挿により補っているが、SSTの観測方法の変化に伴う補正が行われていない(HadCRUT4は行っている)。BerkeleyのBESTプロジェクトはkrig... ...続きを見る

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2014/01/05 00:59
気候感度は3℃以上?
気候感度の推定値には、長年の研究にも関わらず1.5〜5℃と広い幅がある。この幅の大半は低層の雲のフィードバックの違いに由来することが知られているが、その根本原因は不明であった。そこで43個のモデルを調査したところ、この違いの半分は、熱帯の対流圏低層と中層との対流混合の強さの違いとして説明できることが分かった。 こうした対流混合は低層から水蒸気を奪うが、奪う率は温暖化と共に増加する。観測から得られている現在の値を考えると、気候感度は3℃以上と結論付けることができる。Nature掲載論文。 気候... ...続きを見る

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2014/01/01 15:56
2013年夏の東アジア熱波
今年の日本の夏は非常に暑かったですね。これは東アジア全体、特に中国沿岸部でも起きていた現象とのこと。NOAAとCDCのレポートによれば、米国での死者が最も多い気象現象は熱波で、増加傾向にある。NY圏では2000-2011の平均で一年あたり死者13人、病人440人が出ている。全米では113人まで増えている(2003-11)。 だが今年(2013年)7月下旬以降、上海と中国南西部を襲った熱波はこれを軽く上回る。3週間以上にわたり上海は華氏100度を連日のように超え、湿球温度は29-32℃に達した。... ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2013/09/07 11:50
2010-11の海面低下
2010-11にかけ、海面が一時的に低下しました。雨が沢山降ったからね、洪水とか一杯起きたし、という説明が当時から流れていましたが、そんなことで海面が低下するものなのだろうか、いくら雨が降っても保持できなければ駄目だよね? と不思議でした。きちんとした解析が出たようです。2010-11の18カ月において海面上昇は3mm強/yearという長期トレンドから外れ、絶対値で7mm低下した。この原因をGRACE衛星、ALGOフロート、および各種衛星による海面高度計から解析した。その結果、オーストラリア大陸... ...続きを見る

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2013/08/27 23:56
氷山が割れる時はとてもウルサい
2005年にLasen B氷棚から分離し2008年まで生き延びた超巨大氷山A53 (の子氷山A53a) を巡る測定の一つ、割れた時の音、についてのOceanography掲載論文。 ...続きを見る

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2013/07/18 06:24
英語で説明するわびさび
先日某所で、日本語がかなり喋れる米国人と飲んでました。 ...続きを見る

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2013/06/24 10:59
ハワイでのCO2濃度、初の400ppm超え
CO2観測において象徴的な場所であるハワイ、Mauna LoaでのCO2濃度の観測値が5月4日の正午、観測史上初めて400ppm台に乗ったとのこと。 これは瞬間値です。この日の一日平均は399.73ppmでした。5月9日には一日平均が400.03ppmと速報され、あちこちでニュースになりましたが、その後399.89ppmに訂正されました。5月13日の速報値は400.07ppmと再び400ppmを超えてきましたが、399.98ppmに訂正されました。14日は400.03 --> 399.9... ...続きを見る

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2013/05/20 18:33
海面上昇の不均一性
将来的な海面上昇が不均一となることについて2100年の状況を詳細にシミュレーションした。太平洋の一部で上昇幅は最大となる一方、極地方の一部では海面は相対的に下降することが分かった。 本研究では海面上昇が不均一となる3個の理由に着目した。(1) 最終氷期終了後の氷床の消滅に伴う地殻の変形(弾性による即時的な変形と粘性による時間を要する変形があり、後者は北ヨーロッパでは今も1cm/yearのオーダーで続いており、今後1万年程度は続くと見込まれている) (2) 海が温暖化し海流が変化したり、海水が熱... ...続きを見る

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2013/02/24 16:17

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