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zoom RSS グリーンランド氷床の溶解は正のフィードバックループに入った?

<<   作成日時 : 2011/11/06 17:41   >>

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正のフィードバックが生じることで、気温が極端には高くない年でもグリーンランド氷床が激しく溶けるようになりつつある可能性が示された。2010年の夏、グリーンランドは記録的な高温となり氷床の溶けかたは過去最大を記録したが、今年2011年は2010年ほど気温は高くなかったにも関わらず2010年に近かった可能性がある。
西グリーンランドにあるJakobshavn Isbra氷河で氷が溶け始める時期に4週間の観測を行い、気温、風速、雪に覆われていない氷とその動き、氷が溶けてできる小川や湖、氷に穴が開いてそうした湖が排水される様子などを記録した。その結果をモデルに組み込み、人工衛星からの赤外線観測結果と組み合わせてグリーンランド全体の2011年夏の状況を計算したところ、氷が溶ける期間で見ると2011年は2010, 2007, 1998, 2002, 2005年に次ぐ第6位だったにもかかわらず、6〜8月に氷床が溶けた範囲は2010, 2007年に次ぐ史上3位となり、降雪量との差である氷床の質量損失は1位タイ、2010年とおなじとなった。
モデルによれば、これは氷床のアルベドの変化がもたらした現象である。6〜8月のアルベドは常時2σかそれ以上低かった。氷床の表面が雪で覆われているとアルベドは高く、氷が露出すると低くなり熱を吸収しやすくなる。2010年は記録的高温に伴い氷が露出した。その後の降雪では十分に氷を覆うことが出来ず、今年2011年は夏が到来し気温があがるとすぐに氷が露出した。このため2011年の気温は極端には高くならなかったにも関わらず氷床の溶解が進んだ、と解釈できる。
グリーンランド氷床が溶けるのはもう止まらないかも!とあちこちで記事になっていたので読んでみたのですが、まだかなりあやふやな情報ですね。話の筋は通っています、正しい可能性は十分あると思いますが、グリーンランド全体の質量損失ならばGRACE衛星のデータを見れば一発です、まずはそれと比較してからですかね。この話はまだ査読前の情報のようです、おそらくは査読の時までにはそうした情報が付加されるか、査読者に突っ込まれると思いますが。Jakobshavn Isbra氷河の観測結果をグリーンランド全体に適用してよいのかも気になります。おそらく専門家の皆様には「ここまでは一般化して大丈夫」という感覚がおありだと思いますが。

The City College of New York, Extreme Melting on Greenland Ice Sheet, Reports CCNY Team: Glacial melt cycle could become self-amplifying, making it difficult to halt, Oct 13, 2011, from http://www1.ccny.cuny.edu/advancement/news/Extreme-Melting-on-Greenland-Ice-Sheet.cfm

M. Tedesco, X. Fettweis, T. Mote, N. Steiner and J. E. Box, Year 2011 Greenland melting remains well above the (1979 - 2010) average; close-to-record mass loss, date:unknown, from http://greenland2011.cryocity.org/

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