気候変動覚え書き

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zoom RSS 歴史的イベントのCO2濃度に対する影響: モンゴル帝国=0.1ppm

<<   作成日時 : 2011/05/21 19:33   >>

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氷のコアから再構成されたCO2濃度が時として減少していることの説明として、戦争や疫病が考えられている。人口減少に伴い農地が放棄され、森林が再生するからである。そこで気候炭素循環結合モデル(coupled climate-carbon cycle model)を用いてモンゴルの大征服(1200〜1380)、黒死病(1347-1400)、アメリカ征服(1519-1700)、明の崩壊(1600-1650)における陸地と海洋への炭素の蓄積を評価した。その結果、これらイベントの影響はほとんど無視できることが分かった。黒死病や明の崩壊の場合はイベントの継続時間が短すぎたためである。森林の再生には100年程度の時間がかかるが、その頃には人口が回復しており、放棄された土地からもしばらくは伐採された植生や根から炭素が放出され続ける効果を上回れていなかった。アメリカ征服は長期間続いたが地球の他の部分からの炭素放出により打ち消されていた。大規模なCO2吸収を引き起こしたのはモンゴルの大征服のみであった。この時は7億トンのCO2が吸収され、これは現在の1年間のガソリン使用量とほぼ等価である。それでも大気中のCO2濃度に換算すると0.1ppmに達しなかった。
モンゴルの大征服ってそれほどまでに特別だったんですね。

面白い、これは第一歩だ、だが森林再生による炭素吸収の見積もりが保守的すぎるのでは?という疑問がアメリカ征服の研究者からさっそく出されているようです。

Journal reference: Julia Pongratz, Ken Caldeira, Christian H. Reick, Martin Claussen, "Coupled climate-carbon simulations indicate minor global effects of wars and epidemics on atmospheric CO2 between AD 800 and 1850," Holocene, January 20, 2011, doi: 10.1177/0959683610386981

Stephanie Pappas, "Mongol Invasion in 1200 Altered Carbon Dioxide Levels," LiveScience, 08 February 2011, from http://www.livescience.com/11739-wars-plagues-carbon-climate.html

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