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zoom RSS 今年は結局史上2番目? 3番目? JAXAとNSIDCの北極海海氷データの違い

<<   作成日時 : 2010/09/20 02:49   >>

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先日の記事で私はNSIDCの速報を引いて「2010年夏は史上3番目の少なさ」と書き、今年こうした記事はこれが最後だろうと考えて、2010年の経緯の総まとめを行いました。

が、どうやら誤報だったようですね。

上記記事の冒頭で私は「注意書きがついており、これは速報である、我々は2005年には予測を誤った、確定報は9月が終わってからである。了解。ついでに、JAXAのデータだと9月17日現在まだ縮小が続いているのは秘密」と書きましたが、2番底に向かっているのはどうやら確からしい。JAXAのデータでは上述の通りまだ減少が続いているし、NSIDCのグラフも明確に2番底に向かい始めました。JAXAのデータだと今年9月18日のデータは481万km^2で、2008年9月17日の極小、471万km^2まであと10万km^2まで迫ってます。データを見ると、10万km^2は2〜3日もあれば行くときは行きます、今年が史上2番目の少なさとなる可能性はまだ残っているようです。ということで英語では「報道を止めろ!まだ終わってねぇ!」なんて記事がJAXAのデータを引用つつ飛び交ってます。

ただ、細かい数字にあまりに一喜一憂するのも考え物です。JAXAの英文サイトには「誤差は最大10%」と堂々と書かれてます、有効数字の3桁目に一喜一憂することに科学的な意味はないでしょう。それよりも「なぜJAXAとNSIDCのデータは食い違うのか?」です。

英文記事を見ていて気づいたのですが、実はJAXAのデータ、英文の説明と日本語の説明はかなり違うのですね。英語の方がずっと詳細です(日本の成果を世界に発信し、日本の威信を高めることが目的ならば、これは当然です)。日本語の説明
AMSR-E標準プロダクトである海氷密接度(SIC)データ*をもとに面積を算出しています。
通常海氷面積はデータ欠損による算出エラーを防止する為、複数日データの平均値を算出しますが、本サイトでは速報性を重視し、最低単位である2日平均を採用しています。
*AMSR-E海氷密接度アルゴリズムは、JAXA/NASAの協力関係のもと、米国航空宇宙局ゴダード宇宙飛行センター(NASA/GSFC)のComiso博士が開発したものを用いています。
とありますが、英語の説明はいろいろな事柄を述べた上で
In general, sea-ice extent is defined as a temporal average of several days (e.g., five days) in order to eliminate calculation errors due to a lack of data (e.g., for traditional microwave sensors such as SMMR and SSM/I). However, we adopt the average of two days to achieve rapid data release. The wider spatial coverage of AMSR-E enables reducing the data-production period.
(補足・カットしながらの超訳: NSIDCは5日間平均を取りますが、JAXAのAMSR-Eは空間的により広い範囲をカバーできるのでデータ欠損が起きにくく、2日平均でも大丈夫なのです)
とあります。これが違いの原因の一つだったんですね。

2010/09/20 タイトル変更

2010/10/20 結局、2008年に肉薄したものの、抜くところまでは行きませんでしたね。

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