気候変動覚え書き

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zoom RSS 世界の氷河の溶解は予測以上の速度で進行中と国連が発表

<<   作成日時 : 2008/03/18 23:07   >>

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UN Environment Programme (UNEP)が、氷河の消失が記録的な速度で進みつつあると発表したそうです。UNEPのプレスリリース、それを受けてのScience Dailyの記事は記述がわかりにくい&一部誤植がある(?!)ので元データを見ると、

これはWorld Glacier Monitoring Service (WGMS) がモニタする世界各地の100あまりの氷河のうち、コアとなる30個について2005-06年期の速報値が出たことを受けての発表。コアとなる氷河群は水換算で2005-06年期に平均1301mm薄くなった。これは2002-3年期の記録を超え、過去最高。モニタリングは1980年期から行われており、その期間で氷河は総計10.5m薄くなったとのこと。1980-99年期が平均0.3m/年、2000年期からが平均0.5m/年、と次第に加速している。

「水換算(Water equivalent)」の定義を探したのですが見あたりませんでした。どうやら氷河のマスの増減を、水の厚さに換算して表した数字のようですが、1980年からといった長期平均では、分母となるべき氷河の面積は一定とは見なし得ないと思います。その処理はどうやるのだろう。

山岳氷河の後退が昔の予測よりずっと速く進んでいるという話はあちこちで出ていますが、UNEPの公式発表ですか。国連が氷河に関して特別な権威があるとは思いませんが、それでも「様々なデータを総合した公式発表」と言われると重いし、政策担当者を動かす上で国連という2文字は威力あります。で、氷河からの雪解け水は温暖化により、最初は急速に溶けるため一時的に増加し、その後は氷河が小さくなるので減少すると聞きますが、このデータを氷河からの水の供給に引き直すと、いつ頃がピークで、いつ頃枯渇するんだろう?

それはともかく今回の記事、Science Daily, その元ネタであるUNEPのプレスリリースの文書は変です。例えば「2006年は2005年の倍以上の速度で融解」とあるのだが、毎年大きく変動する時系列データを、前年と比較することに意味はない。それよりも、2006年期が過去最高であることのほうが重要では?次に、計算に使われた氷河の数の表記が揺れている。どうなっているんだと思いましたが、WGMSの元データを見ると、基本は30個。だが2004-5年、2005-6年はまだデータが完全には揃っておらず、2004-5年は29個、2005-6年は27個を基にした数字とのこと。うん、これなら明確。最後は2005-2006年の値それ自体で、UNEPのプレスリリースでは1.4m、WGMSの元データでは1301mm。これ、後者が正しい、、、んだよなあ。1301mmを1.4mに誤記するとも考えにくいのだが。

U.N. Environment Programme (2008, March 18). Glaciers Are Melting Faster Than Expected, UN Reports. ScienceDaily. Retrieved March 18, 2008, from http://www.sciencedaily.com/releases/2008/03/080317154235.htm

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