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zoom RSS テーマ「気候関連の科学」のブログ記事

みんなの「気候関連の科学」ブログ

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気温と湿度の上昇によるキリングゾーン発生の将来予測
気温が湿度を伴って上昇すると人は放熱できなくなって死ぬ、温暖化でそれが起きる可能性があるという話を以前聞いて気になっていました。新研究が出たようです。従来研究では、湿球温度35℃は人間が生存できる限界と見なし得るとされている。この湿球温度では人間は発汗で代謝熱を捨てることが十分には出来なくなり、a few hoursで死に至る。 20個のGCMのうち南アジアの再現性が最も良い3個のGCMのアンサンブルを取り、将来の熱波を分析した。RCP8.5シナリオ下で南アジアは21世紀後半にはこの限界に近づ... ...続きを見る

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2017/08/16 13:38
サーフィンのコツ
サーファーが最大の加速を得ることが出来る場所、いわゆる波のスイートスポット、の簡明な判定基準を導出した。すいません、サイエンスという意味での内容はスルーします。 恩師が波の大家だったのでこうした論文を見ると反応してしまうのですが、記事にしたのはプレスリリースが無茶苦茶だったからです。肝心の新知見はほぼ完全にスルー。書かれていたのは「これ遊びじゃないんだよ、海洋学への、そして気候変動への知見を深める上で重要なんだよ」という言い訳が延々と。 サーフィン、大いに結構と思うんだけど。というか、言い訳... ...続きを見る

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2017/07/04 23:28
南極氷床下の地底湖の痕跡
南極氷床の下には数百の地底湖が存在することが知られている。だが湖を汚染することへの配慮等もあって調査は進んでいない。たとえば最大かつ最も有名な湖はボストーク湖だが、ロシア隊が行った調査は、湖の直上までを掘り抜き、水が圧力で噴き出し凍るまでの間に採取された水を分析する、に留まる。その結果、こうした湖が氷床の動きに与える影響や、湖の中での生命活動の理解は進んでいない。 我々は地底湖というユニークな環境を分析する新しい枠組みを提供する。 我々は南極の大陸棚Pine Island湾で堆積物の掘削を行... ...続きを見る

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2017/06/09 15:51
気候変動で日本のGDPは35%減、ロシアは419%増
丸一年間あけてしまいました。 2016年の全球平均気温は過去最高を更新する、と1年前に聞いた時にはホントかよと思いましたが、更新するようですね。2014年に初めて疑問の余地なく1998年の記録を抜いてから3年連続での大幅な記録更新です。おかげでhiatusは「我々は何かを間違えていたのか」から「我々の細部の理解はまだまだだ、hiatusを通じて切り込むぞ」とすっかり前向きに変わりました。前向きなのは結構なのですが、2014-16は1997-98年同様、大エルニーニョによる強烈な追い風参考記録で... ...続きを見る

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2016/12/30 01:05
今世紀中の南極からの海面上昇寄与は限定的
氷床の挙動の観測データを使い氷床のモデルに制約を課すことで、2200年までの南極氷床からの海面上昇への寄与を計算した。 海洋性氷床不安定 (marine-ice-sheet instability, MISI) がAmundsen Sea embayment (ASE) 全体で進行しつつあるかもしれない証拠が増えている。ASEには海面を1m以上上昇させ得る氷がある。他も同様となれば全体で数メートル上昇する。だが十分な精度を持つモデルは開発途上である。氷床が設置する境界線を十分な空間分解能でモデ... ...続きを見る

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2015/11/24 22:31
2015年は産業革命前比で+1℃超えの可能性
2015年の全球平均気温は史上最高になりそうという話を以前書きましたが、英国気象庁が予測してみたところ、1850-1900年の平均に比べ2015年の予測値は1.02±0.11℃になったとのこと。予測ながら初の1℃超え。産業革命前に比べて+2℃未満に留める、が政治の世界での焦点ですが、まだ眉唾段階ですし、強烈なエルニーニョによる追い風参考記録ではありますが、+1℃という数字が遂に現実の世界で出てきたのですね。 ...続きを見る

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2015/11/10 20:46
2015年、夏の北極海の海氷の総括
2015年、夏の北極海の海氷の総括 2012年9月、北極海の海氷面積 (NSIDCによる推定) は3.39e6km^2まで、体積 (PIOMASによる推定) は3.79e3km^3まで減少しました。体積は2008年から5年連続で減少して2008年の半分になっており、私は北極海の海氷が9月には完全になくなる時期が近いと判断、終わりの始まりという記事をエントリしました。その記事は当田舎ブログとしてはかなりのアクセス数を稼ぎました。でもそこから2013年、14年と海氷は大きく増加、粘り腰を見せています。素人判断は駄目ということなんでしょ... ...続きを見る

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2015/10/28 20:42
んで結局、hiatus (温暖化の停滞) はあったの? なかったの?
今年6月「hiatus (温暖化の停滞; 1998年以降、全球平均地上気温の上昇が止まった or 上昇速度が劇的に鈍ったとされる現象) は実は観測データの解析上のミスが原因であり、hiatusはそもそも存在しなかった」という論文がScience誌に載ったとのニュースが流れました。本当ならば頭痛が痛いとか口走りたくなります。その時は聞き流したのですが、縁があったので4か月遅れながら解説記事と合わせて読んでみました。IPCC AR5は、海面高度における全球気温は過去15年間、それ以前の30-60年間... ...続きを見る

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2015/10/10 06:51
米国でのヒートアイランドNo.1都市: ソルトレイクシティ
ヒートアイランド (urban heat island; 以下UHI) 現象には都市の空間的な広がり、アスファルト等使われている材料、植生の有無、排熱などが影響する。これら都市の形態 (Urban morphology) とUHIの強さとの関係を50の都市を調査することで都市をモデル化しUHIの強さを計算する方法を開発した。本モデルではParameter-elevation Relationships on Independent Slopes Model (PRISM) の気候データを用い、気... ...続きを見る

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2015/09/21 23:20
今年2015年の全球平均気温が過去最高となる確率:97%
NOAAが今年(2015年)の全球平均気温が過去最高となる確率を1月から7月までのデータを基に計算してみたところ、97%となったそうです。要は事実上確定。 ...続きを見る

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2015/09/19 07:40
鮮新世の海面上昇の従来見積もりは過大?
鮮新世中期の温暖期 (MPWP, 330-290万年前, 推定CO2濃度350-450ppm) の海面上昇は25-30m程度であったとの推定が多い。これは西南極氷床とグリーンランド氷床は完全に、東南極氷床は30%溶けることを意味する。だが今回、氷床自体の酸素同位体比の変化を考慮して推定し直したところ、上昇幅は9–13.5mとなることが分かった。 過去の海水面の推定の多くは底生有孔虫の酸素同位体比(δ18Ob)を深海の海水温と陸上の氷床とに換算することで行われる。鮮新世についての推定... ...続きを見る

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2015/09/16 21:13
中国の石炭のCO2排出係数は40%過大評価されていた
中国の石炭の特性を4200の鉱山のデータと602の実サンプルに基づいて分析したところ、石炭の使用量をCO2排出量に換算する係数 (emission factor; 以下排出係数) は、主に米国や欧州の鉱山からの値を平均して出したIPCCの推奨値よりも40%低いことが分かった。中国では必ずしも洗炭せず、不純物の多い石炭を使っていることが原因であった。このことを考慮して計算し直したところ、2013年の世界全体のCO2排出量は10%過大に見積もられていたことが分かった。 中国のCO2排出推定値に... ...続きを見る

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2015/08/31 07:21
気温上昇の鈍化(Hiatus)と海洋中深層への熱輸送
気温上昇が1998年以降鈍化している、という話があります。気象庁発表の全球の地表の平均気温は1998年が最高で、2013年に至るもその記録は更新されていません。1998年は異常値であり移動平均はその後も上昇し続けていましたし、10年くらい上昇しないのはよくある話です。だから皆当初はあまり気にしていませんでしたが、10年を超えて上昇しないのは多くの関係者の予想を超えていました。10年たてば全球平均気温はベースが0.1〜0.2℃程度上昇するはずで、いくら1998年が異常値といっても新記録が出ないのは... ...続きを見る

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2014/09/18 06:12
1998年以降の全球平均気温上昇停滞の原因探し:北極の気温推定によるバイアス
論文が出たのが昨年の11月12日なので、ちょっと古い話です。 全球平均気温は複数の機関により計算されているが、それらは観測点がない場所の扱いが異なっている。HadleyセンターのHadCRUT4は観測点がない場所は空白域としており、全球の84%しかカバーしていない。特に北極、南極、アフリカに多くの空白域がある。NASAのGISTEMPはこれを外挿により補っているが、SSTの観測方法の変化に伴う補正が行われていない(HadCRUT4は行っている)。BerkeleyのBESTプロジェクトはkrig... ...続きを見る

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2014/01/05 00:59
気候感度は3℃以上?
気候感度の推定値には、長年の研究にも関わらず1.5〜5℃と広い幅がある。この幅の大半は低層の雲のフィードバックの違いに由来することが知られているが、その根本原因は不明であった。そこで43個のモデルを調査したところ、この違いの半分は、熱帯の対流圏低層と中層との対流混合の強さの違いとして説明できることが分かった。 こうした対流混合は低層から水蒸気を奪うが、奪う率は温暖化と共に増加する。観測から得られている現在の値を考えると、気候感度は3℃以上と結論付けることができる。Nature掲載論文。 気候... ...続きを見る

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2014/01/01 15:56
2010-11の海面低下
2010-11にかけ、海面が一時的に低下しました。雨が沢山降ったからね、洪水とか一杯起きたし、という説明が当時から流れていましたが、そんなことで海面が低下するものなのだろうか、いくら雨が降っても保持できなければ駄目だよね? と不思議でした。きちんとした解析が出たようです。2010-11の18カ月において海面上昇は3mm強/yearという長期トレンドから外れ、絶対値で7mm低下した。この原因をGRACE衛星、ALGOフロート、および各種衛星による海面高度計から解析した。その結果、オーストラリア大陸... ...続きを見る

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2013/08/27 23:56
氷山が割れる時はとてもウルサい
2005年にLasen B氷棚から分離し2008年まで生き延びた超巨大氷山A53 (の子氷山A53a) を巡る測定の一つ、割れた時の音、についてのOceanography掲載論文。 ...続きを見る

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2013/07/18 06:24
海面上昇の不均一性
将来的な海面上昇が不均一となることについて2100年の状況を詳細にシミュレーションした。太平洋の一部で上昇幅は最大となる一方、極地方の一部では海面は相対的に下降することが分かった。 本研究では海面上昇が不均一となる3個の理由に着目した。(1) 最終氷期終了後の氷床の消滅に伴う地殻の変形(弾性による即時的な変形と粘性による時間を要する変形があり、後者は北ヨーロッパでは今も1cm/yearのオーダーで続いており、今後1万年程度は続くと見込まれている) (2) 海が温暖化し海流が変化したり、海水が熱... ...続きを見る

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2013/02/24 16:17
人為的温暖化を否定する査読つき論文: 0.17%
昔(2005年)、Naomi Oreskes氏が学術論文のデータベースを漁り、人為的温暖化を否定した学術論文(=査読つき論文)は皆無であった、と発表しました。期間を広げ、キーワードも増やした調査が出たようです。1991-2012に発表された地球レベルの気候変動を論じる査読つき論文のうち、人為的温暖化を否定する論文の割合を調査したところ、13950件中24件 (=0.17%) であった。 Web of Science上で "global warming"、または "global climate ... ...続きを見る

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2012/12/06 23:51
2012年、夏の北極海の海氷の総括
またまた長く間をあけてしまいました。このところ疲れてます、、、体が全ての基本だと改めて痛感します。 ...続きを見る

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2012/11/21 01:11
北極海の海氷:終わりの始まり
北極海の海氷が夏にどこまで縮小するか、近年は毎年話題となります。2007年、何十年に一度という好条件(というか悪条件というか)が揃い、海氷面積は大きく減少しました。その後PIOMASのデータを信じるならば、体積ベースでは海氷は年々かなりの速度で減少していました。面積でも2011年は計測方法 (広くまばらに広がる氷の計算方法)次第では抜いたという話も出ていました。でもそれは重箱の隅と見なして無視すると、面積の記録はこの5年間更新されていませんでした。そして素人であり現場の経験がない当方には、PIO... ...続きを見る

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2012/08/22 00:12
雨が降る気温;世界記録更新
米国Needles (アリゾナとカリフォルニアの州境にある町)で、115F (46℃) なのに雷雨となり雨が観測されたそうです。高温下での降雨としては世界記録とのこと。元記事には日付が書いてありませんが、月曜日とあるので2012年8月13日でしょう。湿度は11%しかなかったため、雨の大半はすぐに蒸発し、雨量計の底に跡が残るだけだった。湿度11%での降雨も世界記録。これまでの記録はサウジアラビアのメッカ (2012年6月5日)、モロッコのマラケシュ (2010年7月10日)で記録された109℃ (... ...続きを見る

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2012/08/18 00:04
Richard Muller氏「私は回心した」
バークレーのRichard Muller氏が行っている、地表気温のデータセットを新たな統計的枠組みを構築して作り直すBerkeley Earth Surface Temperature (BEST) プロジェクトについては以前記事にしたことがあります。その時の結論の骨子は「既存の3大機関(NOAA, NASA GISS, UK Hadley Center)が行っている全球平均気温の算出は、十分に注意深く行われており重大なバイアスはない」「過去の気温の測定データほぼ全てを統合したデータセットを構築... ...続きを見る

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2012/08/01 21:17
古い写真に基づくグリーンランドの氷河の動き
Knud Rasmussenによる1930年代初頭の第7回Thule Expeditionを皮切りとする、グリーンランド南部の氷河や海岸線ほかを撮影したガラス感板がNational Survey and Cadastre of Denmarkに保管されていることが判明した。これらは撮影され地図作成に用いられた後、特に顧みられることなく保管されていた。 これらの写真をデジタル化した上で、第二次大戦期の写真、そして衛星観測と組み合わせることによりグリーンランド南部の132の氷河の約80年間の動きを... ...続きを見る

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2012/07/02 04:04
気候の突然の変化(abruput climate change)の再現
記事をアップせずにいる期間中に読んだ論文なので、少し古い(2011年)情報です。ここへ来る飛行機の中で書いたままPCの中で腐ってました。ある閾値を超えると気候が劇的に変化する、そうした値が気候システムには存在するのかもしれない ---この考えは人々の想像力を大いに刺激し、tipping pointという名の下、メディアや学術誌で盛んに議論されてきた。これは気候変動への対策を考える上でも重要である。 だが、そうした閾値をどう定義するのか、そもそも本当に存在するのか、我々は何らかの閾値に近づきつつ... ...続きを見る

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2012/06/08 01:41
J.ラブロック、私の気候変動予測は行き過ぎていた、自分はalarmistであった
と発言したと財形新聞が報じているのを地球温暖化ニュース経由で知り、どこまでが行き過ぎだと言ったのか元記事を読んでみました(いえ、あの、その、当田舎ブログの歴代最高アクセス数は「ロンボルグが転向」という記事だったりするので(笑))。 ...続きを見る

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2012/05/22 22:33
温暖化によるグリーンランドの氷河の加速は限定的
グリーンランド氷床から流れ出す約200の主要な氷河の過去10年間の速度を衛星データを用いて網羅的に算出したところ、10年間での氷河の加速は30%程度であり、一部の研究者が最悪シナリオとして予測した2倍や10倍といった加速は起きていないことが分かった。また氷河毎のばらつきは大きく、減速している氷河も珍しくなかった。 カナダのRadarsat-1, ドイツのTerraSar-X, 日本のAdvanced Land Observationのデータを用いて2000, 2005-2010年の冬の氷河の速... ...続きを見る

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2012/05/13 12:36
風力発電がローカル気象に及ぼす影響
大きく間を開けてしまいました。気を取り直して行きます。 前エントリ、masdakoさんへの返事もせねば。今更とも思いますが、ご指摘は誠に正しく、私が元の英文を誤読しておりました。 風力発電がローカル気象に及ぼす影響は、モデルによる研究では合意されている。地面粗度の増加、大気境界層の安定度の変化、風力タービン後方の乱流の増加などである。だが実測データは2個の気象タワーで行われた1.5ヶ月間のものしか存在しなかった。そこでModerate Resolution Imaging Spectrora... ...続きを見る

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2012/05/05 19:04
グリーンランド氷床の溶解は正のフィードバックループに入った?
正のフィードバックが生じることで、気温が極端には高くない年でもグリーンランド氷床が激しく溶けるようになりつつある可能性が示された。2010年の夏、グリーンランドは記録的な高温となり氷床の溶けかたは過去最大を記録したが、今年2011年は2010年ほど気温は高くなかったにも関わらず2010年に近かった可能性がある。 西グリーンランドにあるJakobshavn Isbra氷河で氷が溶け始める時期に4週間の観測を行い、気温、風速、雪に覆われていない氷とその動き、氷が溶けてできる小川や湖、氷に穴が開いて... ...続きを見る

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2011/11/06 17:41
既存の研究機関とは独立の地表気温の解析、1950年以降の温暖化を確認
バークレーのRichard Muller氏がJudith Curry氏や高名な物理学者、気象学者、統計学者らとともにハドレーセンター、NOAA、NASA GISSといった既存の3大研究機関とは独立な地表気温の解析を進めている、という話がありました。そのBerkeley Earth Surface Temperature (BEST) プロジェクトの結果が出たようです。1950-2010について陸上の気温を解析したところ、既存の3大機関の結果と非常によく一致し、温暖化(0.911℃の上昇; NOA... ...続きを見る

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2011/10/27 19:03
2011年、夏の北極海の海氷の総括 (伝統的計測方法では歴代2位)
1ヶ月以上間をあけてしまいました。いろいろ記録しておきたいことはあるのですが、手が回っていません。定点観測、NSIDCが行った2011年の夏の海氷の総括。 ...続きを見る

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2011/10/09 13:41
初の南極の氷の動きマップ完成
南極の氷がどのように動いているか、南極全体のマップが完成したとのこと。全体を示したマップは初だそうです。アニメもあります。 ...続きを見る

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2011/08/27 06:24
北極海の海氷が急速に縮小する原因判明?
北極海の海氷は、あらゆる予想を大きく上回る速度で縮小し続けています。たとえば2007年のIPCC AR4 (すなわち2004〜05年頃までのデータや理論に基づいた記述) は、夏には砕氷船なしで北極海を通れるようになるのが今世紀半ば以降、夏には海氷が消滅するようになるのは早くて2070年、と予想していましたが、この予測が大外しであったことは今や明白です。なぜ研究者達は全員一致で外したのか。なにか重要なメカニズムを見落としていた事は間違いありませんが、その一つが見つかったのかも、というニュース。 ... ...続きを見る

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2011/08/21 14:40
Larsen A, B棚氷崩壊による周囲の氷河の厚み減少
棚氷が崩壊すると、棚氷がせき止めていた氷河は薄くなり、流れは速くなるなど様々な影響がでるとされます。1995, 2002年に崩壊したLarsen A, B氷棚のその後を解析した論文が出たようです。何はともあれその動画。Larsen A, B棚氷の崩壊は知っていましたが、その周囲が落ち着くには10年以上の年月がかかるとは知りませんでした。Larsen A, B棚氷が1995, 2002年に崩壊した後、両棚氷に流れ込んでいた氷河の高さや質量が2001-09年の間にどのように変化したかを様々なデータ、... ...続きを見る

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2011/07/30 01:41
北東航路、オープン
北極海を通って欧州とアジアを結ぶ航路の一つ、北東航路が早くもオープンしたようです。JAXAの北極圏海氷モニターの画像でも確認出来ます。 ...続きを見る

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2011/07/27 07:13
SWIPA 2011による2011年現在の北極の現状
Arctic Monitoring and Assesment Programme (AMAP) によるSnow, Water, Ice and Permafrost in the Arctic (SWIPA) Assessmentというレポートのexective summaryが出たようです (本文はまだです)。北極圏の現状をコンパクトにまとめています。Key findingsが15個あり読むと鬱になります。summary本文はもっと鬱です。以下は基本的にはsummary本文に依っています。 ... ...続きを見る

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2011/07/14 21:31
Cryosat-2衛星による北極海の海氷の厚さマップ
欧州ESAが打ち上げたCryosat-2衛星による、2011年1, 2月の北極海の海氷の厚さマップが公開されました。 ...続きを見る

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2011/06/25 22:21
PIOMAS (北半球の海氷の体積推定プログラム) バージョンアップ
北半球の海氷の体積を、数値モデルに観測データを同化することで推定するPan-Arctic Ice Ocean Modeling and Assimilation System (PIOMAS) が改良されバージョン2になったとのこと。 ...続きを見る

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2011/06/19 23:47
小氷期の原因は本当に太陽なのか?
太陽は気候システムの原動力である。だから大きな気候変動は太陽の変動が引き起こすのだ、と人は往々にして考える。だが太陽の外殻(outer part)の熱容量は巨大であり、1000年 or 10年単位で見たとき、太陽の温度、そして太陽放射はごく僅かしか変動していない。衛星観測によれば近年の10年単位の周期変動では放射は0.1%しか変化しない。 だがここで2つのグループが100年単位での変動について驚くほど異なる見積もりを発表した。SchrijverらのGeophysical Research Le... ...続きを見る

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2011/06/07 00:18
歴史的イベントのCO2濃度に対する影響: モンゴル帝国=0.1ppm
氷のコアから再構成されたCO2濃度が時として減少していることの説明として、戦争や疫病が考えられている。人口減少に伴い農地が放棄され、森林が再生するからである。そこで気候炭素循環結合モデル(coupled climate-carbon cycle model)を用いてモンゴルの大征服(1200〜1380)、黒死病(1347-1400)、アメリカ征服(1519-1700)、明の崩壊(1600-1650)における陸地と海洋への炭素の蓄積を評価した。その結果、これらイベントの影響はほとんど無視できること... ...続きを見る

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2011/05/21 19:33
起きてしまった温暖化からの回復:3〜4万年もあればOKかも?
5600万年前に起きた温暖化、Palaeocene-Eocene Thermal Maximum (PETM)の期間中に海陸で生成された岩石のC12/C13比を計測し、PETMの時間経過に伴う進展を調べた。その結果、炭素過剰な時期がしばらく続き、その後急速かつ短期間で炭素は吸収されたらしいことが判明した。吸収に費やされた期間は炭素循環モデルからこれまで算出されていた期間よりも早く、数万年といったレベルであった。大気中に過剰に放出された炭素の半分以上(2,000 Pg)は3〜4万年で回... ...続きを見る

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2011/05/07 21:36
2010年夏の欧州・ロシアの酷暑はやはり記録的
2003年と2010年の欧州の夏の熱波を詳細に比較し、それを過去500年間の欧州の気温の復元結果と比較した。気温の復元は1871年からの計器による観測、木の年輪、氷コア、古文書を用いて行った。その結果、この2つの熱波により欧州のほぼ50%において過去500年間のこの季節の気温の記録が塗り替えられていたことが判明した。そして2010年の東欧およびロシアの多くを襲った熱波はあらゆる面で空前のものであった。ロシアは特に酷く、モスクワは38.2℃を記録し夜になっても気温がさほど下がらず、乾燥による火災で... ...続きを見る

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2011/03/28 23:58
北半球の雪氷の変化による太陽放射吸収の変化; 1979-2008
北極海の海氷やグリーンランド氷床等の北半球の雪氷が放射強制力、およびアルベド・フィードバックに及ぼす影響を1979-2008について様々な衛星観測と地上観測を組み合わせて計測した。雪氷による放射強制力の変化は5月が最大で、北半球全体を平均すると-4.6〜-2.2W/m^2であった。また1979-2008で見ると0.45W/m^2減少していた。これにより北半球全体では100ペタワット多く太陽エネルギーを吸収するようになった。このエネルギーの半分は雪を早く溶かすのに使われ、残り半分は海氷を溶かすのに... ...続きを見る

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2011/03/07 21:23
夏が暑いと氷河は遅く
英語が理解できない部分があるので、この要約はきっと不正確なのが鬱。グリーンランドでは、夏が暑いと氷河の流れが遅くなることが判明した。 氷床や氷河の表面の溶け具合がそれらの動きに影響することが知られている。溶けた水が地底に達し、氷床や氷河と基岩との間を滑りやすくするためである。だが温暖化したときこの現象がグリーンランド氷床に対してどのように影響するかは不明であった。氷河は加速するという研究、長期的には減速しているという研究の双方があった。 終端が内陸にあるグリーンランド南西部の6個の氷河を選び... ...続きを見る

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2011/02/21 23:15
実はとっくの昔に始まっていた? 海の酸性化の被害
論文は大昔(昨年9月)なのですが、私が知ったのは最近なので。Northern quahog (アサリの親戚) とAtlantic bay scallop (ホタテ貝) という2種類の食用貝の幼生をCO2濃度を250ppmから1500ppmまで変えて飼育した。従来研究では現在のCO2濃度から高くなる場合のみを調べていたが、今回の研究では産業革命前のCO2濃度を想定した250ppmでも飼育し、現在の値である390ppmと比較した。その結果、250ppmだと貝はより早く成長し、より厚く堅い殻を作った。... ...続きを見る

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2011/01/28 22:04
今年の全球平均気温は史上何番目?センター毎の違い
百聞は一見に如かず、まずは元図をご覧下さい、という話です。NASAが、世界の4大センター(NASA Goddard Institute for Space Studies (GISS), NOAA National Climatic Data Center, Met Office Hadley Center's Climatic Research Unit, 及び日本の気象庁) の全球平均気温がどの程度一致しているかを示す図を発表。細部は少しずつ異なるものの、全体としては極めてよく一致している。... ...続きを見る

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2011/01/23 21:31
全温室効果に占めるCO2の割合
10月15日の論文ですから、ちょっと古い話です。この話は記録のためメモしておきたかったのですが、この頃は仕事が修羅場で手が回らなかった。いえ、今も仕事は山ほど貯まっているのですが。 同一グループによる論文2件。赤外線を吸収する各々のガスや雲が全温室効果に占める比率、は気候変動についての世間一般での議論において引用間違いが最も多い数字である。明快な引用元を提供するため、我々は既存の文献をレビューし、またゴッダード研究所のModelE放射モジュールを使い、各々の要素が占める比率を求めた。各々の要素... ...続きを見る

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2010/12/15 00:39
湖や湿地の水温も上昇中
世界各地の湖と湿地から167個を選び、過去25年間(1985〜2009年)の湖面の水温を衛星からの赤外線画像を使って網羅的に解析した。167個の湖は、大きさが500km^2以上であるか、ユニークな特性を持ち科学的にメリットがあるもの、そして岸から十分に離れた場所があり陸地の影響が排除できるもの、を選んだ。具体的な観測地点は湖や湿地のなかで岸からもっとも遠い場所を選んだ。また観測は夏の夜間に限ることとし、北半球では6〜9月、南半球では1〜3月のみを選んだ。これは湖が凍結すると湖面のデータを得るのは... ...続きを見る

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2010/12/06 22:43
宇宙への観光旅行は気候への影響大
宇宙への観光旅行が気候に及ぼす影響をモデル計算により見積もった。ロケットの排気中の黒色炭素(スス)が成層圏上層に対流し、大気の循環とオゾンの分布に多大な影響を及ぼし得ることが分かった。南北両極の地表気温は最大1℃上昇し、海氷は5〜15%減少する。 従来の商業ロケットはケロシンと液体酸素の混合物を燃焼させる。だがいくつかの宇宙ロケットは経済性に勝る他の燃料を試みている。例えばVirgin GalacticはSpaceShipOneをベースに開発しているが、SpaceShipOneは酸化剤として液... ...続きを見る

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2010/11/10 21:09
南半球全体が乾燥中?
陸に吸収された太陽エネルギーの半分以上が現在、水を蒸発させることに使われている。陸地に降る雨の約60%がこれにより蒸発する。そして気候変動はこうした水循環を強め、蒸発散量(地表から大気に戻る水分の総量)を変える、と大多数の気候モデルが予測している。そうなれば生態系に影響するし、地域的な気候や地球全体の気候にもフィードバックがあると見込まれている。だが全球レベルでの蒸発散量の直接観測はこれまで存在しなかった。 そこでFLUXNETの全球モニタネットワーク、気象観測とリモートセンシングのデータ、お... ...続きを見る

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2010/10/23 03:35
今年は結局史上2番目? 3番目? JAXAとNSIDCの北極海海氷データの違い
先日の記事で私はNSIDCの速報を引いて「2010年夏は史上3番目の少なさ」と書き、今年こうした記事はこれが最後だろうと考えて、2010年の経緯の総まとめを行いました。 ...続きを見る

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2010/09/20 02:49
北極海の海氷が極小を過ぎる:2010年夏は史上3番目の少なさ
NSIDCが9月15日付けで、北極海の海氷は9月10日に今年(2010年)の極小に到達したようだと速報しました。注意書きがついており、これは速報である、我々は2005年には予測を誤った、確定報は9月が終わってからである。了解。ついでに、JAXAのデータだと9月17日現在まだ縮小が続いているのは秘密。NSIDCの速報いわく 今年の極小は476万km^2。これは史上3番目の小ささ。2007年(412, 今年-63), 2008年(452, 今年-24)に次ぎ、これまでの3位である2009年(510... ...続きを見る

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2010/09/19 01:35
コケムシの分布に残る西南極氷床が簡単に崩壊することの証拠
コケムシなんて生き物がいること自体、この記事を読むまで知りませんでした。元記事には写真があります。南極の大陸縁辺におけるコケムシの群体(?)の分布を調査した。驚くべきことに、もっとも近縁であったのは、西南極氷床を挟んで反対側となる、ウェッデル海のものとロス海のものとであった。 この結果を説明するために3個の作業仮説を検討し、間氷期に温暖となり西南極氷床が崩壊してできる、2つの海域をつなぐ浅い水路を通じてコケムシが広がった可能性が最も高いとの結論に到達した。氷床崩壊時にはこれら以外の海域にもコケ... ...続きを見る

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2010/09/04 01:50
過去6000万年間の北極海の海氷のふるまい
北極海の海底や周辺の海岸などから得られる各種の代替指標 (例えば氷の中だけに生息する藻に由来する生化学マーカー) に基づいて過去の北極海の海氷の広がりを推定した300件弱の研究をレビューし全体像を描いた。現時点での情報は完全にはほど遠いが、北極海に海氷が出現したのは4700万年前らしい。これはPaleocene-Eocene Thermal Optimum (PETM) の後、CO2分圧が低下した時である。 直近の少なくとも1300〜1400万年間、北極海の少なくとも一部は海氷で覆われていた。... ...続きを見る

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2010/08/06 22:05
アマゾンが乾燥すると熱帯雨林はどうなるのか?
Nature Newsを見ていたら、現状のまとめ的な記事がありました。2005年、アマゾンの熱帯雨林の大半は100年に1度の大干ばつに襲われ、場所によっては雨量が60〜75%減少した。気候学者達はこれを気候変動の影響を予測する手がかりにしようとしている。 温暖化するとアマゾンは乾燥すると多くの気候学者は予測しており、今回の干ばつはそのひな形となる。だが5年が経過し、膨大な研究 (New Phytologist最新号の特集には13本が掲載) が行われたが、研究者達はいまだに干ばつの影響と、温暖化... ...続きを見る

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2010/07/31 15:34
風成循環を通じた温暖化によるインド洋の海面上昇
インド洋はこれまで海面の長期的観測が乏しかった。そこで現場での観測、衛星観測、気候モデルを組み合わせることで1960年代からの海面上昇を同定した。その結果、インド洋では赤道南部 (特にセーシェル諸島とタンザニア沖のザンジバル諸島) で海面が低下し、それ以外 (ベンガル湾、アラビア海、スリランカ、スマトラ、ジャワ他) で上昇していることが分かった。モルジブの場合、通年で見ると顕著な海面上昇は起きていない。だが冬季に限れば海面は大幅に上昇していた。 この変化の中核をなすのがインド洋から太平洋にかけ... ...続きを見る

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2010/07/22 04:31
鮮新世の北極の気候
3個の独立した代替指標から、260万〜530万年前(鮮新世)のカナダ北極圏のEllesmere島の平均気温は約0℃で現在よりも約19℃高く、CO2濃度は390ppmvであったことが分かった。 気温は3種類の代替指標から推定した。一つは化石の木やコケのセルロースの酸素同位対比である。これは植物が吸収した雨の組成を反映し、地表気温推定の手がかりとなる。また唐松の化石の年輪の間隔を今日のものと比較することで、過去の気温と降水量のレベルを推定できる。これにより当時の平均気温は-0.5±1.9℃と推定さ... ...続きを見る

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2010/07/15 21:39
深海の海水温は温暖化に敏感に反応
観測によればこの数十年間、世界各地で深海の海水温が上昇している。World Ocean Circulation Experiment (WOCE) 他での観測によれば1985〜99年に太平洋の底層水は0.003〜0.01℃上昇した。だが従来の想定では熱が伝わるには数百年かかるはずであり、温度上昇のメカニズムは不明であった。 このメカニズムがシミュレーションにより示された。南極沖からの内部波により、気温上昇の影響は40年以内に北太平洋の深海に到達する。気温が上昇すると(表層水が十分に冷却されない... ...続きを見る

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2010/07/10 15:05
南極の海氷はこの30年で微増
北極海の海氷は縮小を続けているが、南極周辺の海氷面積は1970年代末からこの30年間、約10万km^2/10yearで増加しており、現在は冬には1900万km^2を覆う。オゾンホールが出来て南極大陸の上の寒気の循環が強まり、南極大陸が冷たく保たれている影響である。海氷は主としてRoss Seaで、陸から沖に向かって風が吹き、氷が押し流され、顔を出した海面が更に凍ることで増えている。 オゾンホールの拡大は既に止まっており、遠からず縮小に向かい2060〜70年頃には消滅する見込みである。このため、... ...続きを見る

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2010/06/23 23:01
2010年5月現在の気温の現状
Hansen氏が筆頭となって全球平均気温の現状をまとめた論文のドラフトが出回っています。Goddard Institute for Space Studies (GISS) の地表平均気温の解析をアップデートし、英国気象庁Hadley Centre and the University of East Anglia Climatic Research Unit (HadCRUT) やNOAA National Climatic Data Center (NCDC)の結果と比較し、一般の人々の疑問... ...続きを見る

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2010/06/20 12:46
海水の量と深さ
衛星観測を用いて海水の量と海の平均深度を推定した。1983年のShiklomanov & Sokolov以来の推定となる。衛星からは海底地形の直接観測はできないが、重力場のアノマリを観測船のデータと突き合わせて解析することで、氷に覆われていない部分についておよその海底地形(月面や火星の地図に比べ解像度1/15)を推測することができる。なお船舶からの音響探査は全海洋の10%しかカバーしていない。 海水の量は1.3324Gkm^3であった。これはShiklomanovらの推定値に比べ0.3%小さい... ...続きを見る

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2010/05/26 00:00
2010年春現在の北極の氷の状況
北極海の海氷面積は2007年の夏、それまでの最低記録を大幅に下回り、この調子だと2070年や2040年ではなく、最悪10年以内に事実上(=島影や海岸近くなどに残る氷は無視すれば)氷がない北極海が出現するかもしれない、という話になり騒ぎになりました。本ブログでも何度か記事にしています。 その後、2008, 2009年と2年連続して順調?な回復を示し、長期トレンド(2040年とかの消滅に向けゆっくりと減少)に復帰しつつある、かに見えますが、いやいや、面積ではなく体積で見れば2008年、2009年も... ...続きを見る

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2010/05/22 10:02
気候変動への適応には限界あり
ある意味あったりまえの話なんですが人間は気候変動にどこまでも適応出来ると往々にして仮定されていた。だが熱ストレスを考えれば確固たる上限がある。そして最悪シナリオを合理的な範囲で検討したところ、22世紀には気温が多くの地域で致死的なレベルに達し得ることが分かった。 湿球温度で計った熱ストレスのピークは様々な気候の下で今日、驚くほど均一で、31℃を超えない。乾球温度(通常の気温)が40℃を超えるような高温は珍しくないが、湿球温度で見た高温は滅多におきない。気温が高い時は通常、湿度が低いためである。... ...続きを見る

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2010/05/08 21:59
海面上昇予測の現状
Nature Reports Climate Changeの4月号は海面上昇予測について特集しています。このところIPCC AR4, 2007年のIPCC予測は海面上昇に関する限り大幅な過小評価だったとの認識が広まっていますが、それは本当なのか、そんなことを言えるほど我々の理解は深まったのか?そして社会はそれへの備えが出来ているのか?を論じています。4月号の関連記事は4本。うち2本はオランダやマイアミの対応状況を述べたもので、海面上昇それ自体を扱った記事は2本。 まずJason A. Lowe... ...続きを見る

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2010/04/30 19:29
太陽も温暖化を止められない
太陽活動は地球の気温に影響を与えることが知られている。現在太陽の活動レベルは過去100年間で最低となっており、新たな極小期に突入するかもと言われている。13世紀以降では極小期は4回起きており、17世紀のマウンダー極小期は特に北半球での大きな気温低下、ヨーロッパでは小氷期と呼ばれるイベントを引き起こした。 そこで過去の極小期を再現する、大気、海洋、土壌の結合モデルを用いて、2100年までの気候に与える極小期の影響を仮定してシミュレーションした。シナリオはIPCC SRES A1BとA2シナリオを... ...続きを見る

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2010/04/10 17:50
南大西洋で史上2個目の熱帯低気圧発生
南大西洋において観測史上2個目の熱帯低気圧90Qが発生。ブエノスアイレス東2000km超に。最大風速46mph (=74m/s)。GOES-12が観測。南東に向け急速に移動中。現在の予測では、特に被害は引き起こさず、温帯低気圧の寒冷前線と融合して終わることに。南大西洋では2004年に観測史上はじめて熱帯低気圧が発生し、関係者に衝撃を与えたと聞きますが、2例目ということですね。 しかし74m/sとは強いな。NASAの記事なので、米国式(1分間平均)での値だとは思いますが。 ...続きを見る

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2010/03/27 07:22
南極半島の棚氷の時系列地図
U.S. Geological Survey (USGS)が南極半島の測量データを集めて棚氷や海岸線の時間変化の地図を発行したようです(これが初めてではなさそうですが)。私はこれを眺めてもいまいち実感が湧かないのですが、棚氷が着実に崩壊していることはよく分かります。 ...続きを見る

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2010/02/25 06:34
81000年前の氷床の大幅後退&海面上昇
地中海マヨルカ島の海岸の洞窟にあるspeleothem encrustations (氷柱石、つらら石のこと?)を分析したところ、81000年前 (marine isotope stage (MIS) 5a, 酸素同位体ステージ5a) に海面が一時的に急速かつ大幅に上昇し、その後再び急速かつ大幅に後退していた可能性が判明した。変化の速度は上昇時、下降時とも1000年あたり20m。この分析は多くの既存データと矛盾するが、これを支持する既存データもある。海面変動は一般に氷床の変化を示すとされており、... ...続きを見る

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2010/02/22 22:15
産業革命移行の気温上昇が僅かなのはなぜか?
産業革命以来排出された長寿命の温暖化ガスは2.1℃の温暖化を引き起こすはずである (IPCC AR4(2007)が最良とした気候感度を前提とした場合)。だが実際には0.8℃で、40%に満たない。 この不一致の原因を体系的に調べたところ、主として2つの理由が何らかの形で組み合わさった結果であることが分かった。(1)IPCCの気候感度推定が高すぎる (2)エアロゾルの増加が温暖化ガスの効果を部分的に打ち消している。気候感度の推定も、産業革命以来のエアロゾル濃度の推定にも不確実さがあるため、この2つ... ...続きを見る

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2010/01/24 21:32
お前はもう1996年に死んでいる
あるブログに「悪いニュースです、今日を気分良く過ごせなくなること請け合いです、ごめんなさい」と書かれたニュース。 ...続きを見る

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2010/01/19 18:57
太陽、復活
太陽の活動が11年周期の極小に入ったまま一向に復活せず、黒点が全く見えない日が続き、マウンダー極小期の再来か?すわ、小氷期だ、温暖化なんて言っている詐欺野郎どもは懺悔すべきだ!とか、2000年代終盤に入り全球平均気温が低下気味なのはお天道様の恵みがいまいちだから?とか色々言われていましたが、ようやく極小から明確に脱したようですね。 ...続きを見る

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2010/01/07 06:58
古生代、中生代のCO2濃度はそれほど高くなかった?
これまで古生代、中生代のCO2濃度は主として土壌の中の炭酸カルシウム(方解石)の炭素同位対比から推定されていた。この方法は葉の化石の気孔の開き具合など別の方法から推定されたCO2濃度よりも一般に高いCO2推定値を与えることが知られていたが、特にCO2濃度が高い時にはこの方法のほうがより正確だと考えられていた。 今回、方解石が生成される条件をSaskatchewanやNew Mexicoで調査した。方解石は乾燥した土壌の中でCO2が反応し石灰岩の中に生成される。従来は、方解石の生成は大気中のCO... ...続きを見る

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2010/01/03 12:02
商用飛行機は温暖化の4〜8%を占める
商用飛行からの排ガスが温暖化に及ぼす影響を定量的に評価した。総合すると、温暖化の4〜8%, 1850年以降の地表面での気温に換算して0.03〜0.06℃の上昇が飛行機の影響であった。北極では飛行機雲が15〜20%を占めていた。 本解析では2004〜2006の商用機からの実際の排出データを大気の状態、雲量、排ガスの物理的特性(特に黒色炭素)を表すモデルと組み合わせた。モデルは実際に排出された微粒子のサイズやその時間経過に基づいて飛行機雲の特性を計算できる。飛行経路は300kmメッシュで切り、20... ...続きを見る

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2010/01/02 00:55
2009年の気候学; Natureによる総括
Natureのclimate change reportは2009年を、気候学にとって多くの重要な発見があり、ぎょっとするような議論が起きた年であった、と総括しています。 ...続きを見る

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2009/12/24 20:45
温暖化すると魚はむこう見ずに
わずか数度の水温の変化により、ある種の魚はより攻撃的に、より向こう見ずに習性を変えることが分かった。 グレートバリアリーフに住む若いスズメダイ2種類について実験を行ったところ、ある魚は常に臆病で、ある魚は常に図々しかった。こうした個々の違いは水温が上昇すると拡大した。1, 2℃の水温変化で、ある魚の振る舞いはあまり変化しなかったが、多くの魚は影響を受け、30倍も活動的かつ攻撃的になった魚もいた。 実験に使ったのは幼生段階を終了した直後の、まだ礁に定着しておらず、社会的な争いに慣れていない魚た... ...続きを見る

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2009/12/20 06:48
東南極氷床は2006年以降溶けている?
NASAのGRACE衛星を使った重力計での測定によれば、これまで安定しているor質量が微増している(従来推定: -4〜22Gt/year)とされてきた東南極氷床は質量を失い始めているのかもしれないとのこと。Nature Geoscience掲載論文。 2002年4月〜2009年1月の氷床の質量変化を見積もったところ、東南極氷床は-57±52Gt/yearで質量を失っていることが判明。質量損失の大半は海岸部で起きており、2006年にも始まっていた可能性がある。従来から言われていた西南極氷床の質量... ...続きを見る

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2009/11/30 23:52
海が吸収した毎年のCO2量の推定に成功。2000年以降、吸収率が急低下
海は人間が排出したCO2の1/4以上を吸収している。今回、観測データと数学モデルから、1765年〜2008年の各年における海が吸収したCO2量を推定した。観測データに基づく1年ごとの推定は初。 推定によれば、化石燃料由来CO2の急増に対応して海のCO2吸収量は1950年代から急上昇し、その後も量的には増加を続けている。2008年は炭素換算の累積量で見ると140±25ギガトンで1994年から1/3増加した。吸収量で見ると2.3±0.6ギガトンで過去最高であった。だが人間が放出した量に対する比率で... ...続きを見る

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2009/11/25 22:38
史上最高・最低の気温が出る確率
先日今年10月の米国は史上3番目の低温だったというニュースを読み、おんやまあ、温暖化の最中でもそんな事は起きるんだ、月別の気温の振れ幅はそんなに大きいんだ、と思ったものの、本当に「おんやまあ」の一言で片づけていいのか、温暖化は実は言われているほどではないことを示す一助になったりしないのか、微妙に不安でした。私は気象データをじっくり見たことがない (子供の頃、毎日天気図を書いたこともないし、百葉箱を自作して毎日記録したこともない) =土地勘がないので、定量的なデータを調べずに断言するのは危険です。... ...続きを見る

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2009/11/18 21:54
CO2のうち大気中にあるものの比率は歴史的に不変?
大気中にあるCO2と、陸や海に吸収されたCO2との比率を南極の氷コア他の統計データのみに基づいて求めた。気候モデルは全く使わなかった。その結果、1850年以降について比率は10年あたり0.7±1.4%とほとんど変化していないことが分かった。これは、大気や海洋のCO2吸収能力は従来の推定よりずっと大きい可能性を示唆している。近年の研究の大半が、陸や海のCO2吸収能力は減少し始めるはずで、そうなればCO2濃度は急上昇するとしているのに反する。またポスト京都議定書の議論では吸収源が計算に入っており、そ... ...続きを見る

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2009/11/17 02:50
10月の米国は史上3番目の低温、史上最高の多雨
10月の米国本土 (アラスカやハワイ等を除いた部分) の平均気温は10.4℃で、20世紀 (1901-2000) の平均より2.2℃低く、1895年以来3番目の低温であった。 オクラホマ州は史上最低。史上5位以内となったのがArkansas, Colorado, Iowa, Kansas, Minnesota, Missouri, Montana, Nebraska, South Dakota, and Wyoming. 平均を上回ったのはフロリダのみ。 ...続きを見る

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2009/11/13 07:19
続:≧4℃
4 degrees and beyondで行われた議論の様子をNatureがレポートしています。 ...続きを見る

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2009/10/23 02:03
現在のCO2濃度(385ppm)は1500万年ぶり。とすると?
過去2000万年間の大気中のCO2濃度を復元し、CO2濃度が現在のレベルに達したのは1500万年ぶりであることを明らかにした。1500万年前とは今よりも気温は3〜6℃、海面は25〜40m高く、北極海は海氷で覆われておらず、南極やグリーンランドには氷がほとんどなかった時代である。 ...続きを見る

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2009/10/15 22:11
グリーンランド氷床の過去11700年間の気温と厚さの変動を復元
グリーンランド氷床の氷芯のδ18Oの変化を高度の変化と気温の変化とに分離する方法を開発し、過去11700年間 (すなわち、9000年〜6000年前とされる気候最温暖期の少し前から現在まで) のグリーンランド氷床4地点の気温と厚さの変化を復元した。その結果、北半球の多くの場所で起きた、だがグリーンランドでは起きなかったと従来考えられていた気候最温暖期はグリーンランドでも起きていたこと、および気候最温暖期には氷床の周辺部で厚みが大幅に減少していたことが分かった。 δ18Oは気温の関数となることが知... ...続きを見る

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2009/09/26 20:00
北極海の海氷面積:今年の夏はかなり回復、でも過去3番目
米国National Snow and Ice Data Center (NSIDC)の速報によれば、北極海の海氷は9月12日に今年の最小面積に到達し、増加をはじめたらしいとのこと。 2009年の極小は510万Km^2。過去3番目の小ささ。2007年(413万km^2)、2008年(452万km^2)に次ぐ。1979-2008年の平均よりは128万km^2 (20%)小さい。 今年は過去2年間よりも気温が低かった。特にChukchi海とBeaufort海は2007年に比べ気温が低かった。また... ...続きを見る

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2009/09/19 05:57
北極海の氷が溶けることによる正のフィードバック:観測データ
北極海の海氷の面積は現在、1970年代の約60%となっている。このように海氷の面積が縮小するとその上の大気が強く暖められると以前から予想されてきた。海氷はその上の大気を冷やし、アルベドを大きく保ち、また大気を暖かい海水から遮断するためである。海氷が失われればこれらの効果も失われるため、極地方の温暖化は低緯度地方より大きくなる。これをArctic amplificationとかpolar amplificationと呼び、秋と冬の大気が主に影響を受ける。そして、暖められた大気は北極圏以外へも影響を... ...続きを見る

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2009/09/17 21:35
アメリカは冷夏
2009年6-8月の米国本土の平均気温は71.7F(=22.06℃)で平年より0.4F(=0.22℃)低く、1895年からの観測の中で34番目の低さであった (2008年は72.7F(=22.61℃))。中部が繰り返し低温となったのが原因。 州レベルで見るとMichiganが歴代5位、Wisconsin, Minnesota, South Dakotaが歴代7位、Nebraskaが歴代8位、Iowaが歴代9位の冷夏であった。その反面、Floridaが歴代4位、Texasが歴代8位、Washin... ...続きを見る

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2009/09/16 23:14
オーストラリア:南部の渇水の開始は15年前。今年は超暖冬
オーストラリアは気候変動の恐ろしさを示す先行例になるのでは?との話があります。オーストラリアは土地が古いため全般的に痩せており、水も乏しいため、僅かな気候変動でも被害が大きく出やすいことが背景にあります。そのオーストラリアの話題。地上観測と過去30年間の人工衛星観測とを解析したところ、現在オーストラリア南部を襲っている渇水は1993〜95年のどこかで始まったことが判明。オーストラリアの水バランスを見積もる観測システムとモデルを作る研究の一環として。 オーストラリアの一部は近年、記録的な小雨とな... ...続きを見る

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2009/09/10 06:40
1992〜の海面上昇データ
近年の海面上昇のデータがまとめられていたので、メモとして。 ...続きを見る

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2009/09/01 11:10
今後10年間の気候変動予測
数値モデルを用いて近未来の温暖化を予測する方法は精度向上に苦労している。そこで近年の観測データから近未来を予測した。まず、観測データを人為的な影響と自然の影響(ENSO、火山噴火、太陽活動)に原因を分解した。これを今後20年間に当てはめると、2009〜2014年は太陽活動の活発化に伴い0.15±0.03℃上昇する。これはIPCC予測の5割増となる。だが2019年は2014年に比べ0.03±0.01℃しか上昇しない。これは2002〜08年には人為的影響を太陽活動の低下が打ち消したのと同様である。我... ...続きを見る

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2009/08/29 20:13
ハワイ沖、20年間連続した海洋酸性化の観測データ
海洋酸性化の危険性は広く認識されているが、十分な期間、精度、測定間隔を持つデータはほとんどない。1988年にHawaii Ocean Time-series (HOT) プログラムの一つとして観測が始まったオアフ北、ALOHAステーションの20年分のデータを解析した。海面のpHの長期トレンドは-0.0019 ± 0.0002/yearで、大気中のCO2との平衡として予想される値と正確に一致した。だが季節変動や年変動、深さによる変動も大きかった。5年間にわたりトレンドが逆転したこともあった。年変動... ...続きを見る

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2009/08/27 20:25
海面上昇による地軸の移動
人為的温暖化のため、今世紀末までに地軸は1.5m移動する可能性がある。 今世紀末までにCO2濃度が倍になると仮定した場合のIPCC予測では、海水の熱膨張による海面上昇は3mm/yearで、上昇幅は総計30cmとなる。このとき深海にはより多くの水があり、浅い大陸棚には少ししか水がないため、より大きく膨張する深海から大陸棚へと海水が移動する。この結果、地軸はアラスカ/ハワイ方向へすこし移動する。 グリーンランド氷床の融解による海面上昇は0.2mm/yearに過ぎないが、こちらは更に効果的で、地軸... ...続きを見る

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2009/08/25 20:45
アラスカ湾では海洋酸性化の影響が現れ始めている?
本年(2009)春に採取された海水を分析したところ、アラスカ湾での海洋酸性化は予想 (って何?) よりも進んでおり、熱帯地方の海よりも恐らくは深刻かつ急速に起きていることが分かった。これは以前行われたChukchi海とBerling海との観測と一致しており、アラスカを取り巻く海すべてで海洋酸性化が進んでいるらしい。この影響はまだ不明な点が多いが、「これは来世紀ではなく、次の10年間の問題だ」とこれら一連の観測を行ったU-Alaska FairbanksのJeremy Mathis。 観測ではア... ...続きを見る

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2009/08/25 06:48
科学者による多数決ベースの気候変動レポート
IPCC報告書は政府関係者を交えコンセンサスに基づいて作成されます。このため時間がかかり最新の研究成果が反映できず、また一部の政治屋により科学的真実がねじ曲げられている、という不満をもつ科学者たちが今年3月にコペンハーゲンで学会を開き、そこで行われた発表をベースに多数決で報告書を作成することにした、という話を昔ききました。取り紛れていたのですが、その報告書が6月に出ていたことに気づき、IPCCの第一部会+α相当の部分を読んでみました。それ以外の部分を合わせても39ページしかなく、簡単に読めます。... ...続きを見る

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2009/08/13 22:42
米国西部の山火事による焼失面積、2050年までに大幅増加; 最悪175%増も
2050年までに1.6℃上昇 (A1Bシナリオ) という中程度の温暖化を想定した場合、米国西部での山火事による焼失面積は、高温により森の下草が乾燥するため2050年までに54%増加することが判明した。最悪はロッキー山脈で175%増、すなわち3倍近くに増加する。太平洋沿岸北部では78%増。1980年からの連邦政府の土地における焼失面積データと気候のデータを使い、米国西部の個々のエコシステムについて焼失面積を決める要因を割り出し、それら要因は今後も変化しないとしてモデル化した結果。 西部ではこれに... ...続きを見る

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2009/08/08 17:16
太陽の11年周期が気候に直接的に与える影響: 並のラニーニャの半分
太陽放射は、11年周期に応じて0.1%ほど変化します。その変化が宇宙線を通じて間接的に地球の気候に及ぼす影響は、スヴェンスマルク効果として毀誉褒貶の激しい議論の対象になっています。では、直接的効果の方はどうなのか。それを計算し、観測と結びつけることに成功したとの報告が。2個の数値モデルと1世紀以上にわたる海洋のデータを用いて、太陽の11年周期と気候の変動との結びつきを検出することに成功した。 モデルの計算では、太陽活動がピークになると、太平洋の雲に覆われていない部分が熱せられ、蒸発が増え、熱帯... ...続きを見る

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2009/07/29 19:38
PETMからの類推:我々は重要な正のフィードバックを見逃している?
CO2の正確な気候感度は誰も知らない。だが現在のモデルで使われている要因をPalaeocene-Eocene thermal maximum (PETM)の温度上昇に当てはめたところ、PETMで実際に起きた温度上昇の半分しか説明出来ないことが分かった。 PETMではC13が少ない炭素が大量に大気中に放出されたことが分かっている(排出源は不明)。これに伴い数千年という短期間で全球平均気温は5〜9℃上昇したとされる。 今回、海底堆積物の公開データから得られる深海の炭酸塩の濃度、炭素同位体比、およ... ...続きを見る

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2009/07/28 20:15
6月の海水温、過去最高を記録
メモして(記憶して)おくべき、本記事よりも優先度が高い情報は他に沢山あるんですが、、、疲れてるので。NOAA National Climatic Data Centerの速報:2009年6月の全球の平均温度は過去2番目の高さであった。20世紀の平均 (15.5℃) よりも0.62℃高かった。過去最高は2005年。 海洋のみでは過去最高であった。20世紀の平均 (16.4℃) よりも0.59℃高かった。南北の両半球とも最高を記録した。北半球は平均より0.62℃高く、2005年の記録を更新した。南... ...続きを見る

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2009/07/22 19:33
熱帯収束帯はゆっくりと北上中?
Intertropical convergence zone(ITCZ; 熱帯収束帯)はこの300年間、少しずつ北上していることが判明した。恐らくは温暖化による。 ITCZは両半球からの貿易風が衝突することで形成され、季節に応じて北緯3〜10度の間に位置する。この位置は大陸や主要な山脈の配置、特にアンデス山脈により決まるとの説がある一方、アジアやアフリカ、アメリカの大陸部から得られた証拠からは、小氷期(1400〜1850)のときITCZは大きく南に移動していたことが示唆されていた。だが太平洋で... ...続きを見る

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2009/07/09 06:29
海面は最終的にはどこまで上昇するのか; 古気候データより
温暖化による数千年単位での海面上昇幅、海や氷床等が最終的に平衡状態に達することで起きる上昇幅はほとんど分かっていない。気温がすばやく上昇する場合であっても氷床はゆっくりとしか溶けないため、現在の予測は今世紀末とかまでに起きる海面上昇しか考慮していない。千年単位で起きる海面上昇はほとんど理解されていない。 今回、紅海の有孔虫に含まれる酸素の安定同位体、およびバルク堆積物(?)を分析して過去52万年の海水面の変動を復元した。これを南極の氷コアから得られるCO2と南極の気温の変動と突きあわせたところ... ...続きを見る

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2009/07/01 23:02
サンゴvs海草:サンゴは意外と強い?
全世界1800の珊瑚礁について1996-2006に行われた3500強の調査を総括してみたところ、珊瑚礁に海草がはびこりつつある、という従来の通説は間違っていることが分かった。そうした珊瑚礁は確かに存在するが、従来考えられていたよりもずっと少ない。 ハリケーンや病害で珊瑚礁がダメージを受けると、海草が繁茂して幼いサンゴを覆い尽くし、珊瑚礁の復活が妨げられ、珊瑚礁が海草に変わってしまうことが知られている。1980年代のカリブ海で起きたイベントが有名である。この時ジャマイカの礁のうちサンゴが占める割... ...続きを見る

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2009/06/16 23:22
MITモデル: 賭の確率は実はずっと悪い?
経済活動と気候を統合したシミュレーションを行うMIT Integrated Global Systems Modelを使い1861年から2100年までの気温変化の確率分布を計算した。今世紀末の気温上昇を予測したところ、対策を取らない場合の気温上昇幅は2003年に発表された同モデルの予測よりも2倍程度、もしくはそれ以上、悪いことが分かった。対策を取る場合の上昇幅はそれほど大きく悪化しなかった。 本モデルは90年代始めから開発が進められている。経済成長率、エネルギー消費を個々の国毎に設定できるなど... ...続きを見る

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2009/05/22 23:53
北極海の多年氷、遂に見つからず
フォローアップ記事。 ...続きを見る

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2009/05/21 22:52
成長を続けるヒマラヤの氷河+消滅したボリビアの氷河
西ヒマラヤ、カラコルム山脈では230個の氷河が温暖化に逆らっている。成長しているのである。 チベット高原の高地にある氷河は気温の上昇にともない縮小しつつあり、雪どけ水に頼る中国や印度の何億人もの人々にとって脅威となっている。だが高原の西の隅、K2やNanga Parbatでは氷河はこの約30年間、全て成長し続けているか停滞している。 この地域の氷河の人工衛星観測結果を1960年まで遡って調べたところ、87の氷河がこの期間中にサージ(突然氷河が下まで伸びること)を起こしていたことが分かった。重... ...続きを見る

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2009/05/18 03:51
巨大氷山が分離する前兆発見
メモしておくべき科学記事は他に多数あるのですが、ちょっと疲れているので軽い話題で。南極Mertz氷河からシドニー湾135個を真水で一杯にできる巨大な氷山が分離する前兆が発見された。分離すれば長さ75km, 幅20〜25km, 厚さ400〜500mの氷山となり、750Gm^3の水を含む。これは世界の水消費の30%にあたる。分離してもすぐには溶けない。溶けるほど暖かいところまで海流で運ばれるのに30年かかるため。氷山が分離し始める前に前兆が捉えられることは非常に希であるため、科学者たちはGPSビーコ... ...続きを見る

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2009/05/17 20:47
「地球は当面寒冷化」問題:GRL掲載論文では
地球は少なくとも当面は寒冷化するのか?という話、江守先生や綾波さんが既に色々書いておられますが、遂にはGRLに論文が載る騒ぎとなっているようです。 ...続きを見る

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2009/05/15 01:00
太陽天文学者たち、活動周期予測を改訂
太陽天文学者の集まりであるSolar Cycle 24 Prediction Panelは2007年の予測結果を修正した。今回の主たる結論は3点。 ...続きを見る

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2009/05/10 16:32
人口密集地の河川の流量、過去半世紀で減少
1948年から2004年までの925の大河川の流量を、実測を、計算機による流量モデルで補間することで推定した。これは南極とグリーンランドを除く主要地域をカバーしており、全河川の流量の73%を含んでいる。 約1/3の河川で流量が大きく変化していた。それを流量が減少した河川と増加した河川に分けると比率は2.5:1であった。前者には多くの人口を抱える河川、黄河やガンジス、ニジェール、コロラド川が含まれる。後者は人口の少ない、北極海へ注ぐ河川が雪や氷が溶けて増水した事によるものであった。 流量が減少... ...続きを見る

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2009/04/26 13:51
北極海の氷はリモートセンシングのデータより薄い?
北極海の氷の溶け具合を調べるため現在徒歩で北極海を横断中のチームからの連絡によれば、多年氷がある筈の場所で見つからない場合が多いとのこと。 観測チームはカナダ北岸を3月頭に出発し1000kmのトレッキングで北極点に向かっている。これまで380kmを踏破。厚い多年氷がある筈のエリアであり少なくとも2m超、実際には3.5m以上の厚さのある氷が見つかる筈だった。だが現在までのところ、氷の厚さの平均は1.8m弱に過ぎない。これは1年氷が大半を占めていることを示唆している。また氷に積もっている雪も、予想... ...続きを見る

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2009/04/21 22:46
太陽活動、低いレベルが続く
太陽の活動レベルが2008年にも増して低い状態が続いている。黒点が見えない日数が2008年は366日のうち266日 (73%) あり、これより低いとなると1913年の311日 (85%) まで遡る。そして2009年はここまでの90日で78日 (87%) である。2008年は11年周期のボトムだったとする観測者がいたが、外した可能性がある。 現在は約11年である黒点周期のちょうど底の時期であり、過去のパターンから外れている訳ではない。だがここまで低くなるのは人工衛星による観測が始まって以来である... ...続きを見る

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2009/04/09 23:23
藻を全部食べちゃったの誰?
僕たちです!と書かれたプランクトンの顕微鏡写真と共に以下の記述が。生態系に首を突っ込むと落とし穴がいっぱいある。これが真理であることが今週またもや明らかに。インドとドイツの研究者たちがPolarstern号による南洋 (南ジョージア&南サンドウィッチ諸島の北) での鉄散布実験の結果を発表。 CO2を吸収して成長した植物プランクトンが、死んで深海底に沈めばCO2が隔離される。そこで植物プランクトンを大発生させれば温暖化防止になるはず、と理論は続く。だが実験ではそうはならなかった。 インドのNa... ...続きを見る

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2009/04/05 08:33
牛に魚油を与えてメタンなゲップを止めさせよう!
魚油に含まれるω-3脂肪酸を動物に与える利益は十分に研究されている。心臓や循環器系を補助し、肉質を良くし、メタン発生を抑制する。 University College DublinのLorraine Lillisらは、牛の飼料に2%の魚油を混ぜることでメタン発生を抑制することに成功したと発表。魚油は牛の第一胃(rumen)のメタン生成細菌に作用してメタン発生を抑制するという。飼料の変化がどの細菌に特に作用するのか理解出来れば、よりターゲットを絞った対策が可能になる。アイルランドの農業から発生す... ...続きを見る

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2009/04/03 08:56
気候にtipping point (臨界点) は存在するか
Tipping point (臨界点) を巡り議論が起きているようです。NY Timesの記事:NASAのJames HansenはObserver誌に「我々はtipping pointに近づいている、このままでは子孫たちに、彼らには制御不能な世界を遺すことになる」。Tipping pointは色々ある (記事は、みんな分かってるよねという調子で書かれてました。こんなことを想定しているんでしょう)。気候システムに非線形な現象があることの証拠は豊富にある、と言う。 だが気候変動を深く憂慮すること... ...続きを見る

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2009/04/02 18:28
アンコール王朝は干ばつで崩壊した?
気候変動は戦争を引き起こす、と悲観論者はしばしば主張する。これは空想ではないかもとの研究が出た。2月にベトナムDalatで行われた学会でのコロンビア大Lamont-Doherty Earth ObservatoryのBrendan Buckley、愛媛大の佐野雅規、末田達彦による発表。 アンコール・ワットで知られるアンコール王朝が崩壊した原因は数十年にわたる干ばつが原因かもと言う。針葉樹の年輪を解析したところ、1362〜1392年、および1415〜1440に夏のモンスーンが顕著に弱くなったこと... ...続きを見る

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2009/03/29 10:09
水田からのメタン発生は過大評価だったかも
大気中のメタン濃度は産業革命以降3倍になっているが、個々の発生源はよく分かっていない。中国科学院のXiaoyuan Yanと同僚たちは2000年時点での全世界の水田からのメタン発生マップを作成した。各国別の水田の分布と、使われている耕作方法に基づいたもの。耕作方法を考慮に入れたのが今回の研究の新規性。それによれば、1年間を通じたメタン発生量は25.6Mトンで、大部分はモンスーンアジアから。これまでの見積もりでは25〜170Mトンであり、その下限となる。 水田の管理方法によりメタン発生量は大きく... ...続きを見る

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2009/03/20 16:37
NSIDCの北極海の海氷データ、2009.1〜2009.2半ばまでを訂正
米国National Snow and Ice Data Center (NSIDC) は北極海の海氷データを発表している。一つはほぼリアルタイムで衛星データをそのまま速報するもの。もう一つは各種の品質チェックを行ったのち約1年後に発表する、アーカイブ用 (そして学術分析用) のもの。今年1月から2月半ばまでの速報データがセンサのドリフトのため誤っていたことが通報により判明。誤差は最大で50万km^2に達していた。古い衛星がまだ生きていたので、そちらのデータを用いて訂正することにした。 NSI... ...続きを見る

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2009/03/11 20:56
ジオエンジニアリングの限界
The Economistの記事をベースに、原論文のアブストラクトの情報を加えつつ。もし人間が地球を暖めることが出来るなら、冷やすことだって出来ていい筈だ。これがジオエンジニアリングの背景にある考えかたであり、太陽光を反射する粒子を成層圏に撒くことから、太陽光を遮る宇宙パラソルまであらゆるアイディアが提案され、温暖化対策が進まないことに苛立つ人々の密かな心のなぐさめとなっている。 今週発表された2件の論文によれば、こうした希望は誤りかもしれない。 Raymond Pollardをトップとして... ...続きを見る

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2009/03/02 05:36
世界経済減速、CO2増加ペースに影響せず
CO2濃度は記録を更新中であり、世界的な経済不振の影響は今のところ見られない、とNorwegian Polar Instituteの研究部長Kim Holmen。CO2濃度の上昇幅は長期トレンドに沿っている世界経済減速の影響を論じるには時期尚早だし、それを観測するのは難しい。例えばシベリアの夏が異常に暖かく、バクテリアが繁殖して有機物を分解すれば、人間活動の影響は覆い隠されるノルウェー沖Svalbard諸島では2008年12月に392ppmが観測された。昨年の同時期に比べ2〜3ppmの増加。一般... ...続きを見る

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2009/02/18 21:32
葉っぱレベルの温暖化
CO2が増加すると、葉は気孔を閉じて蒸散作用を抑制する。これが温暖化を悪化させる可能性があることが示された。 この効果の影響を見るため、本効果を考慮した場合、考慮しない場合でCO2濃度を2倍、および4倍として炭素-気候循環結合モデルを5年間走らせてみた。考慮した場合、全球の地表の気温の上昇幅は各々13%、16%増加した。 中緯度、高緯度およびアマゾンを覆う低層の雲が減少したことが気温上昇の原因。雲の減少は、湿度の低下によるものでは、と著者ら。蒸散作用が低下し大気中の湿度が減って雲が出来な... ...続きを見る

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2009/02/10 06:21
アイソスタシー他を考慮した南極西氷床崩壊の影響見積もり
南極西氷床が崩壊した場合の海面の上昇幅を見積もった。従来は単純に氷床の質量から全球で4.9m〜5.2mと見積もられていた。だが各種効果を考慮すると上昇幅は場所により異なる。最大となるのは北米と南インド洋にある国々で、ワシントンDCの場合は6.4mに達する。 上昇幅が均一とはならない理由は3つ。(1)氷床の質量による重力が消失するため、海水が南極から離れる (2)氷床の重量が失われれば、氷床下にあった地殻が隆起し、海水が押し出される (3)質量が移動するため地軸が約500m移動。その結果、南大西... ...続きを見る

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2009/02/09 22:09
炭素は永遠である理由
CO2レベルが上昇して気温が上昇すると、気温は少なくとも500年間、粗い計算によれば1万年以上、元には戻らないという話は私には非常に不思議であり、そう考える理由が知りたいと思いました。ちょうどいい論文が公開されていたので原論文を読んでみました(本当は、この論文が目に付いたので先の記事をまとめる気になった)。人間のCO2排出による温暖化、干ばつ、海水の膨張は本質的に不可逆であり排出を止めても1000年間は逆転しない。 排出されたCO2の多くは海に吸収されるが、一部が大気中に留まり温室効果が続くこ... ...続きを見る

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2009/02/07 08:35
炭素よ永遠なれ
化石燃料由来のCO2は結局は海に取り込まれてしまうから、排出を止めれば遠からず温暖化と気温は(大雑把には)元に戻る、と私は思っていました。が、そうではないとの意見が最近増えてきて、ホットな話題となりつつあるようです。Nature reports, climate changeの2008年12月号にサイエンスライターMason Inman氏による短い記事があったのでまとめておきます。温暖化ガスとしてのCO2の寿命は、数百年と考えられてきた。だが一部の科学者たちは、それよりも遥かに長いと考え始めた。... ...続きを見る

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2009/02/01 13:14
大気中の水蒸気の温度に対する応答が気候モデルの予測と一致
水蒸気のこれまでで最も詳細な観測結果が得られた。NASAのAQUA衛星に搭載されたAtmospheric Infrared Sounder (AIRS) により、2003-08における対流圏の水蒸気 (原論文のabstractでは比湿と相対湿度) の高度別観測結果が得られた。それを気温の観測結果と突きあわせて水蒸気が気温に与える影響、気温が水蒸気に与える影響の双方を見積もることにより、これまでは気候モデルから推測されていた、水蒸気による温室効果はCO2など他のソースによる温暖化を2倍にする効果が... ...続きを見る

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2009/01/27 22:22
南極はすでに温暖化
一般マスコミ等でも既に報じられているようですが衛星データと南極の観測地点を用いて気温の月次アノマリを推測する、内挿に基づく統計学的な手法を開発した。内挿は、空間的な共分散構造を使って行う。この手法は観測地点が互いに遠く離れている場合には信頼出来ないとも言われているが、南極大陸の場合は空間的コヒーレンスが高いため、遠く離れていることは必ずしも問題とはならない。 1957-2006の50年間の気温変化は10年あたり、南極全体で0.12+-0.07C (95%信頼区間)、西南極、南極半島、東南極は各... ...続きを見る

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2009/01/25 01:46
2008年は史上8番目の暖かさ
NOAAのNational Climatic Data Center (NCDC) の速報値に依れば、2008年は1880年以降で史上8位の暖かさであった。2001年とタイ。陸のみでは6位、海のみでは10位。 ...続きを見る

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2009/01/19 08:30
AD200-現在の海面高度と気温の関係; 今世紀の海面上昇は1m
AD200から現在までの海面水位を再構成し、水位を決定する関係式を導いた。過去300年については海面水位は記録されており、また世界の数地点では歴史的な水位が知られている。これをアイスコアや年輪のデータを用いた過去の気温の推定と突き合わせ、4つのパラメータからなる関係式を導いた。この関係式を用いると、過去と将来の海面水位が推定できる。過去については、海面はこの2000年間、AD1730の-19〜-26cmとAD1150の+12〜+21cmの間で変動したと推定できた。将来については、A1Bシナリオな... ...続きを見る

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2009/01/14 10:21
1990年以降の高温続出が起きる確率:コイン投げならば
計測器による気温の全球平均が存在する1880〜2006年のうち、1位から13位までは全て1990年以降に起きている。純粋なランダム事象と仮定して確率を計算したところ、一万分の一未満であることが分かった。GRL掲載論文。GRLってこんな下らない論文を掲載するんだ、が正直な感想です。記事には著者のコメントとして「もちろん気候はゲームとは違う、例えば暖かい年には地球は熱を蓄えるので翌年も暖かくなる確率は高い」と書かれています。それが分かっているなら、確率が1万分の1未満、なんて数字には何の意味もないこ... ...続きを見る

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2009/01/11 21:04
グレートバリアリーフの珊瑚の成長速度、急低下
グレートバリアリーフを形成する69の珊瑚礁にある328のコロニーの成長速度を分析した。Portis珊瑚の成長線を分析したところ、カルシウムを石化する速度は1900年から1970年で5.4%上昇したが、1990〜2005年は14.2%低下していた。これは成長速度が年1.43cmから1.24cm (13.3%) に低下したことが主たる原因。データからは、カルシウムの石化速度がこのように急速かつ突然低下するのは過去400年間で初めてと考えられる。原因は不明だが、沿岸でも沖合でも同様であるため、沿岸の汚... ...続きを見る

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2009/01/10 20:42
カナダの森林、CO2吸収源から排出源へ
カナダの森林は120万平方マイル(=310万平方キロ)あり、地球の森林面積の7%を占める。 近年の研究により、この森林がCO2吸収源から放出源となっていることが分かった。温暖化、それによる虫食いの被害、続発する火災が原因。松食い虫は従来、冬には死滅していたが温暖化で越冬が可能となり被害が拡大。森林が生長軌道に戻れば吸収源に戻るが、それは少なくとも2022年以降であり、ずっと遅くなる可能性もある。 Canadian Forest ServiceのWerner Kurz氏は「我々はいま、自然のト... ...続きを見る

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2009/01/08 06:57
米国政府によるAbrupt Climate Change(気候の突然の変化)の評価
CCSP (U.S. Climate Change Science Program) がabrupt climate changeの可能性について評価した500ページ弱のレポートを発行したようです。私はこのprogramをよく知らないのですが、IPCCと類似のシステムに見えます(CCSPを参考にIPCCを作ったのかな?)。 Abrupt Climate Change(気候の突然の変化) とは「大規模な変化が2,30年かより短い期間で起き、数十年以上続き(or続くと見込まれ)、人間界と自然界に破... ...続きを見る

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2009/01/07 07:15
農業革命が氷河期到来を防いだ?
従来の常識では、蒸気機関の発明と石炭を燃料とする産業の出現が、人間が地球レベルで気候に影響するようになった始めとされていた。だが遙か以前、数千年前、アジアで農業が開始され水田からメタンが出るようになったこと、ヨーロッパで森林が伐採されCO2が放出されたこと、それらにより海洋のCO2吸収能力が落ちたこと、が始まりでありそれが新たな氷河期の到来を阻んできたとの考え方が台頭しつつある。この考え方は数年前、the University of VirginiaのWilliam F. Ruddimanが提唱... ...続きを見る

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2008/12/29 07:17
我々が2008年に学んだこと (Nature Geoscience)
Nature Geoscienceに12/18付で今年の気候変動関連の研究成果が'What we've been learned in 2008' として総括されています。Amanda Leigh Mascarelliというサイエンスライターさんによるまとめです。なんか論理が甘いし、無駄な小話に字数を使いすぎているしで気に入らないんですが、あまり細かいこと言っても生産的じゃないし。 ...続きを見る

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2008/12/27 19:20
海洋の化学的組成は意外と変化しやすい?
太平洋の深海の海底堆積物中に含まれる重晶石中のカルシウムの同位体比を分析したところ、過去2800万年間においてカルシウム循環は大きく変化し、また気候と密接に関係していた。1300〜800万年前には海水中のカルシウムのレベルが大きくシフトしていた。これは南極氷床が成長し、ために寒冷化や海面低下などが起きた時期である。これにより海洋大循環が変化し、河の水量や組成が変化し、海の生物や化学に影響を与えた。 こうした組成の変化は数千万年単位で起きると考えられていたが、今回のデータは、海水の組成が従来考え... ...続きを見る

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2008/12/21 02:17
南極の基岩、場所によっては数mm/yearで浮上中
南極の基岩は氷床の融解に反応して数mm/yearで上昇したり、場所によっては沈降したりしている。南極に構築された3つのGPSセンサー網 (POLENET, West Antarctic GPS Network (WAGN), Transatrantic Mountains Deformation (TAMDEF) network) の予備的な観測結果によるもの。 南極西氷床の厚さとその変化は、人工衛星から高さを観測してそこから基岩の高さをさし引く、Gravity Recovery and Cl... ...続きを見る

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2008/12/20 14:14
氷河の後退によりラップランドに7000年前の森林の跡が出現
スウェーデン北端、ラップランドAbiskoの西にあるKarsa氷河の縮小により松と樺の森林の跡が現れた。炭素14測定により11800年前〜7000年前 (炭素14測定) のものと判定された。これは20世紀がこの地域において恐らく過去7000年間で最も暖かかったことを示している、これほど特異な気候が本当に100%天然現象なのか考えた方がよい、と調査プロジェクトを率いるUmea大のLeif Kullman教授。 最も古いのは約12000万年前の松で、現在の樹木限界よりも400〜450m高い場所に生... ...続きを見る

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2008/12/16 21:07
太平洋十年規模振動 (PDO) の寒冷フェーズ続く
Jason-1衛星の最新の海面高度の観測結果によれば、太平洋十年規模振動 (Pacific Decadal Oscillation, PDO) は引き続き強い寒冷フェーズにある。またエルニーニョ、ラニーニャとも見られない。11月15日の前後、計10日間のデータを1993-2008の長期平均と比較しての結果。海面高度は海洋上層に含まれる熱量の指標となる。PDOが寒冷フェーズにあることはNOAAのSea Surface Temperature (SST) のデータ (http://www.cdc.n... ...続きを見る

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2008/12/15 07:31
2003-2008年の海面上昇は大陸氷の融解が主因
Jason-1衛星, GRACEの2つの衛星、およびArgoシステムのデータを用いて2003-2008の海面上昇の原因を解析した。海水の熱膨張は何故かほとんど貢献しておらず、80%は大陸氷の融解に依ることが分かった。 1993-2003の平均海水面はTopex/Poseidon衛星、その後継であるJason-1衛星により非常に精度良く計測され、ほぼ一定の速度 (3mm/year) で上昇したことが分かっている。このうち1.5mm/yearは海水の熱膨張、1.2mm/yearは極地方の氷と山岳氷... ...続きを見る

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2008/12/02 21:03
ヒマラヤの氷河の後退進む
チベット高原の南端にあるNaimona'nyi氷河(高度6050m)から2006年に採取したアイスコアを分析したところ、アイスコアの年代決定で標準的に用いられる1950年代、60年代に行われた核実験由来の36Clと3Hが含まれていなかった。これら核種が高山の氷河から検出されなかったのはこれが初めて。210Pbの測定からは、本コアの最上部は1944年頃と推定される。本氷河はそれ以降、ネットでの質量追加がなかったことになる。本氷河がある地域はIndus, Ganges, Brahmaputra川の源... ...続きを見る

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2008/11/28 00:09
南極環流に変化、だがCO2吸収能力は変わらず
南洋について、1960年代の船舶による観測と、近年のフロート(argoのことかな)による観測とを比較した。海水温は上昇し、塩分濃度は低下していた。南極環流の位置は極寄りとなっていたが、流量の変化はなかった。また南極付近でのCO2に富んだ深層水の湧昇、北寄りでの沈降とも変化がなかったため、CO2吸収能力にも変化はないことが分かった。偏西風はこの期間中に強まっており、従来の研究では偏西風の速度増大に伴って湧昇流が強まりCO2吸収能力が下がるとされていたが、そのような現象は観測されなかった。Natur... ...続きを見る

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2008/11/26 00:13
2008年の平均気温は観測史上10番目の高さとなる見込み
現状で推移すると、2008年の平均気温は1850年以降で10位前後になる見込み。the University of East Anglia in EnglandのClimatic Research UnitのPhil Jones部門長。1999年以来で最低。La Ninaが長期間続いたため。平均気温は、El Ninoに見舞われた1998年が最高。次いで2005年、2003年となる。 一年ごとの値に一喜一憂するのは科学的には無意味です、こんなのは確定値が出てから意味を考えても十分に間に合うのです... ...続きを見る

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2008/11/16 20:50
新しい太陽周期始まる
2年強にわたり黒点はほとんど現れず、フレアはそれ以上に希となり、不気味な静けさを保っていた太陽だが、ようやく次の活動周期に入ったらしい、とNASA Marshall Space Flight CenterのDavid Hathaway。 今年の1月から9月の間に、22の黒点群が観測されたが、うち18個(82%)は古いサイクル(サイクル23)に属する黒点群だった。しかし10月にはいり5個の黒点群が観測され、うち4個(80%)は新しいサイクル(サイクル24)に属する黒点群だった。 古いサイクル、... ...続きを見る

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2008/11/14 06:31
南極(ついでに北極)の気候に対する人間の影響が確認される
すでに色々な所で報じられていますが、論文の書誌情報を含め自分用のメモとして。極地の気候が人間活動により影響されていることが確認された。 北極の気温が上昇しているとの報告は行われていたが、観測が粗く、また自然変動も大きいためそれが人間活動の影響であることの確認は行われていなかった。南極では温暖化も寒冷化も観測されており、IPCC第4次報告書は「評価するには観測が不十分」「人間の影響は全大陸で確認されている。ただし南極を除く」と結論づけていた。 今回は最新の地表気温のグリッドデータを使い、北極は... ...続きを見る

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2008/11/08 07:45
北極海の氷、2007-2008の冬には厚さが10%減少
2002-08における北極海の氷の厚さをEnvisat衛星で観測した。最初の5年間の減少は僅かであったが、最後 (2007-2008) の冬には大きく減少した。最初の5年間の平均では、冬の北極海の氷は2.5mの厚さがあった。だが2007-2008の冬(すなわち2007年夏の記録的な海氷面積減少の直後の冬)には26cm (10%) 減少した。西北極海 (北西航路の領域) では49cm (19%) 減少した。GRL掲載論文。 北極海の氷の厚さは、古くて厚い氷が次第に失われていたことから、薄くなって... ...続きを見る

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2008/11/06 22:30
温暖化、カンガルーに大打撃か
2度の上昇でもカンガルーの生育域は48%減少するとの研究結果が出る。James Cook Univ.のEuan G. Ritchie, Elizabeth E. Bolithoの研究。0.5度の上昇でも影響は認められ、6度の上昇では96%減少する。周囲の環境、特に水が影響を受け、草原が枯れたり池が干上がったりするため。カンガルー自体は移動することも可能だが、草木などが十分に早く移動できるかは疑問。特に危険なのは湿潤な熱帯気候に適応しているantilopine wallaroo。2度の上昇で生育域... ...続きを見る

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2008/10/22 00:17
山火事が森林の土壌に与える影響の初の直接計測
山火事が森林の土壌に与える影響が初めてダイレクトに計測された。これは、オレゴンとカリフォルニアに跨るSiskiyou National Forestが2002年、2000平方キロを燃やしたBiscuit Fireに見舞われた時、Pacific Northwest (PNW) Research Stationのチームがそこで実験していたことで実現したもの。300エーカー (120ha) の場所で取られた400弱のサンプルに加え、木々や下草が比較された。山火事が土壌に影響することは経験的に知られてい... ...続きを見る

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2008/10/21 01:29
2100年までにメートル単位の海面上昇が起きる可能性、否定される
温暖化による2100年までの海面上昇幅が2mを大きく超えることは物理学的 (運動学的) に見てはほぼ不可能、とUniversity of ColoradoのフェローTad Pfefferらが発表。地形を考えると、2100年までにメートル単位で海面が上昇するほどの速さでグリーンランドや南極の氷床の氷を海に運ぶのは困難であるため。Science 9月5日号掲載論文。 グリーンランドと南極では、氷床の氷が海に流れ出る場所は決まっている。たとえば南極ならば、氷の大半は南極半島とパイン諸島の氷河、Thw... ...続きを見る

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2008/09/07 02:55
オーストラリア穀倉地帯の干ばつが悪化
オーストラリアの穀倉地帯、Murray-Darling川流域の干ばつが悪化し、直近の2年間の流量平均は記録が残る117年間の中で最低を記録したと政府 (Murray-Darling盆地委員会) が発表したとのこと。8月はダムへの流入は275ギガリットル(GL)で、1550GLという長期平均の18%にとどまった。 小麦は雨が特定の季節に降ればOKであり、今年は7月に雨が降ったため23.7mトンの収穫が期待されている(去年は13.0mトン)。だがその程度の雨では川を復活させるには不十分であり、また... ...続きを見る

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2008/09/04 20:09
ジオエンジニアリング特集号
本日 (2008/09/01)発行のPhilosophical Transactions of the Royal Society A はジオエンジニアリングの特集号とのこと。Brian Launder (the University of Manchester), Michael Thompson (he University of Cambridge) がエディター。ジオエンジニアリングは極端かつリスクの高い方法だが、何もしないよりはリスクが低いと考える日がこないとは言えなくなりつつある、真... ...続きを見る

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2008/09/02 10:04
週末は雨がち ---俺ら人間のせい?
ヨーロッパの一部地域の天気には一週間のサイクルがあることが示されたとのこと。Geophysical Research Letters論文。 米国、日本、中国では一週間という人間の活動サイクルに天気が影響されている証拠が集まり続けている。ウィークデーには大気汚染物質が多く放出され、週末には少ないのが原因。だがヨーロッパで起きているという証拠は得るのが困難で議論が多かった。University of BarcelonaのArturo Sanchez-Lorenzoと同僚たちが1961-2004のス... ...続きを見る

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2008/08/31 20:41
北極の氷、急速に溶ける
先週、北極周辺の氷は空前の速さで溶けたとのこと。それを受け著名な科学者が、2013年までには夏の北極海は氷なしとなり得ると警告。 衛星観測によれば、アラスカのビューフォート海での嵐が暖気を北極に招き入れ、この数日で氷は急速にバラバラになった。その結果、今年の氷の減少は、記録的であった昨年(2007年)と同等か、上回る可能性が出てきた。先月までは2007年を下回るペースだったが、嵐で状況が変化。2007年といい勝負になっている、とのこと。 科学者たちは北極で起きていることを自分たちが予測できて... ...続きを見る

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2008/08/12 15:41
1961-2003の海水温上昇と海面上昇はIPCC第4次報告より大きかった可能性
1961-2003の海水温上昇と、それに伴う海面上昇はIPCC第4次予測より50%多かったと新たな研究が示唆。気候モデルと、近年発見された系統誤差を除去した1.5mm/yearの海面上昇を示す1961-2003の観測データとを比較したところ、海水温の上昇と熱膨張は、海の上層300mについては従来の見積もりより50%大きいことが判明。また観測された海水温とモデルとは従来考えられていた以上の精度で一致することが分かった。Nature 2008/06/19号掲載論文。 ...続きを見る

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2008/06/20 23:23
温暖化研究での雲の応答見積もりに誤り?
人為的温暖化に対する雲の応答は従来、毎年の自然界の雲の変動と気温、および人為的温暖化ガス放出との関係を調べることで導かれている。この際、雲の変化は温度のみに依り、他に原因はないと仮定されていた。だが雲の変化が温度を変化させるならば、これは原因と結果とを混同していることとなり、温暖化を過大評価していたことになる(この部分、本論文のキモですが、元記事では明確に書かれていません)。これが今回Journal of Climateに掲載される論文の基本的アイディアであり、著者らはこれが、現在の気候モデルが... ...続きを見る

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2008/06/16 23:20
太陽、活動が低調な状態続く
太陽の活動が低調となり、黒点もなくバーストも起きない状態が数年間続いているとのこと。太陽活動は2001年にピークとなり、今は11年周期の底なので、こうした状態が起きるのは普通ながら、通常よりも少し長くそうした状態が続いており、原因を巡り専門家たちが議論しているとのこと。マウンダー極小期ではこうした状態が50年間 (1650-1700) 続いた。 ...続きを見る

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2008/06/16 22:58
大気が高温になるとプレート運動が停止する可能性
地球型惑星では、火山活動や太陽光度の変化により、地質学的な時間にわたって大気が高温となったとき、プレート運動が停止する可能性があるとのこと。数百万年にわたり大気が54度 (華氏100度、たぶん原論文では摂氏で違う値が書かれているんだろう)上昇すると、地殻を通じてのマントルの熱の排出が滞り、粘性が低下してプレート運動が停止する。金星の火山平原の多くを説明できるかも、とのこと。金星にプレート運動がないことは従来、水の蒸発によりプレート境界が固着する、として説明されてきた。今回提案された機構では、水が... ...続きを見る

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2008/05/21 18:36
従来の気候モデルは南極の気温上昇を過大見積もり
Geophysical Research Lettersに掲載された2件の論文を併せて。 ...続きを見る

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2008/05/11 22:24
温暖化は小休止?
次の10年間は、自然の中期的周期変動が長期トレンドである温暖化を打ち消すため、過去10年間のように全球平均気温の記録が頻繁に更新されることはなさそうだ、とのこと。El Nino予測などに使うSSTのモデルをGCMに入れてみた結果。Nature掲載論文。 ...続きを見る

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2008/05/09 23:55
熱帯の海で酸素欠乏ゾーンが広がる
熱帯東部の深度300-700mにある低酸素の海水域が、海水温の上昇に伴って拡大していることが確認されたそうです。数地点を選び過去のデータに最新の観測結果を加えて50年間の時系列データを作ったところ、低酸素域は東部大西洋熱帯域と太平洋赤道域で鉛直方向に拡大しており、深度300m〜700mでの酸素分圧は0.09〜0.34マイクロモル/kg・yearで減少していたとのこと。Science掲載論文。 ...続きを見る

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2008/05/02 21:17
北極海の海氷面積がこの夏、最低記録を更新する確率は59%
New University of Coloradoのチームが、衛星と温度のデータから、今年2008年の夏、北極海の海氷面積が最低を更新する確率は59%と計算したそうです。昨年の夏に記録が更新された後、今年の冬に出来た氷はまだ薄く、溶けやすいため。今年1月には、北極海では既に古い氷はほぼ完全に消滅しており、氷の58%は2,3年(これは非常に若い=薄い)のものとの観測データも出ている。 ...続きを見る

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2008/05/02 21:15
メタン濃度が増加、永久凍土からの放出か
CO2とメタンの濃度は、2007年にはおのおの2.4ppm, 1800ppb増加、とNOAAが発表。NOAAは世界各地のデータを取り纏めてTHE NOAA ANNUAL GREENHOUSE GAS INDEX (AGGI) として発表しており、その一環です。CO2増加率は1960年代は1ppm以下、1980年代は1.5ppm前後、2000年代は2ppmから2ppmオーバーが普通となっている。メタンは1998年以来初めての増加。原因としては、アジア諸国の工業化、極地方・熱帯の沼地からのメタン発生... ...続きを見る

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2008/04/28 06:06
シミュレーションでも温暖化で台風はより強く
台風は温暖化で数は減るが強くなる、と過去のデータを解析して2005年に報告し注目を集めたMITのチームが、今度はGlobal Circulation Models (GCMs) を使い、数は変化せず、強さは増す、との結果を導いたそうです。Bulletin of the American Meteorological Society論文。 2005年の論文では過去30年のデータを解析し、大西洋の熱帯性低気圧の強度が約2倍となっていることを示したが、今回はGCMを使い将来の気候パターン (って何?... ...続きを見る

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2008/04/22 00:57
氷河上の湖の水が抜けるとき、氷河は動かず
グリーンランドの氷河上に氷が溶けて出来る湖と、その下の氷河の挙動について詳細に観測した論文がScienceに掲載されたそうです。the Guardianの記事と、Science Dailyの記事とを適当に混ぜ合わせて書きます。 ...続きを見る

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2008/04/22 00:50
宇宙線と温暖化との関係が否定される
現在の地球温暖化は、宇宙線が弱くなっているからだ、という説を否定するデータが出たそうです。 ...続きを見る

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2008/04/10 00:05
EUのCO2削減目標550ppmは不十分との研究
温暖化ガス(Green House Gas, GHG)を550ppmで安定させよう (CO2換算) とのEUの目標は甘過ぎるとの研究結果がまとめられたそうです。正しい目標:350ppm以下(つまり現在より削減しなければならない)。南極に氷河が出来はじめたときのCO2濃度を海底堆積物から調べたところ、425+-75ppmであったことが分かった。従来は安全圏と考えられてきた(そして、論文の1st authorであるJames Hansen自身がかつて主張していた)450ppmでGHG濃度を安定させた... ...続きを見る

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2008/04/07 23:36
気候モデルの精度は良好
最新のGCMたちの精度を、いま現在の気象と付き合わせて検証したところ、精度は良好であるとの結果が出たそうです。China, Russia, Australia, Canada, France, Korea, Great Britain, Germany, and the United Statesで開発された50のモデルの検証結果。Bulletin of the American Meteorological Societyに2008/4/4掲載。 ...続きを見る

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2008/04/07 03:41
米国西部は全球平均の2倍弱の早さで温暖化中
米国西部、コロラド川流域の2003-07の気温を分析したところ、20世紀の平均より華氏にして2.2度高かったとのこと。全球平均は1.0度の上昇なので、2倍強。それらを含む11の州(ワイオミングからメキシコまで)は1.7度の上昇 (すべて華氏)。 ...続きを見る

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2008/04/01 23:47
この冬は7年ぶりの寒冬だったことが判明
2007年12月-2008年2月の平均気温は世界平均、米国本土とも2000-01年の冬以来の寒さだったとNOAAのNational Climatic Data Centerが発表(米国本土:contiguous USの仮訳。米国のうちハワイとアラスカを除いた部分のこと)。それでも20世紀の平均より0.1℃高い。米国では降水量が平年よりずっと多かった地域多数。中西部から西部にかけては平年の1.5倍以上の降水量を記録した地域も多い。ラニーニャが発生中であったことを考えると珍しい現象(ラニーニャの時は... ...続きを見る

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2008/03/25 01:25
世界の氷河の溶解は予測以上の速度で進行中と国連が発表
UN Environment Programme (UNEP)が、氷河の消失が記録的な速度で進みつつあると発表したそうです。UNEPのプレスリリース、それを受けてのScience Dailyの記事は記述がわかりにくい&一部誤植がある(?!)ので元データを見ると、 ...続きを見る

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2008/03/18 23:07
バイオ燃料増産でメキシコ湾の赤潮悪化の可能性
エタノール生産用のトウモロコシ栽培に必要な肥料とその動態を見積もったところ、硝酸塩と燐がミシシッピ川、そしてメキシコ湾の富栄養化を招き、メキシコ湾の'Dead Zone'を悪化させることが分かったとのこと(Dead Zoneはたぶん赤潮のことだと思いますが、青潮とかかも)。現在メキシコ湾では2万平方キロのDead Zoneが発生しているとのこと。エタノール増産目標値をモデルに入れて計算してみたところ、硝酸塩はミシシッピ川の望ましいレベルの2倍に達しており、緩和策の施しようがないとのこと。Proc... ...続きを見る

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2008/03/15 21:40
2007年7月の英国大洪水と温暖化との関係が否定される
Gloucestershire, Oxfordshire、そしてSevern川、Avon川沿いの都市を襲った2007年7月の大洪水は地球温暖化との関係が疑われていたが違うと分かったとのこと。Centre for Ecology and Hydrologyのレポートによれば、過去40年の気候を分析したところ、夏の洪水は減少し、冬の降水量が増加する傾向にあることが明確に読み取れた。従って、2007年の大洪水は温暖化の現れの一つではなく、単なる(?)極端事象であったとの結論だそうです。雨が増えているの... ...続きを見る

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2008/03/14 23:36
北極ツンドラ地帯では昔は250年に一度火災が起きていた
アラスカのGates of the Arctic国立公園内外の4つの湖の、最終氷期以降(14000年前から9000年前)の堆積物を調べたところ、この地域の植生は、草などで覆われている現在とは全く異なり、tall birch shrub (高い樺の低木? うーん分からん。まあ何かの低木だろう)で覆われていたことが分かったとのこと。また、現在のツンドラは滅多に火災とはならないが、当時は250年に一度程度の頻度で火災が起きていたとのこと。これはアラスカの針葉樹林帯が平均で140年に一度火災に見舞われる... ...続きを見る

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2008/03/08 23:11
氷の厚さ推定の新モデル
北極海の氷の厚さを推定する新モデルが作られたとのこと。従来使われていたモデルは全て熱力学に基づいているが、新モデルは純粋に経験値だけから逆推定する。熱力学を使わないのは無茶という気もしますが、違う観点からのモデルは重要だ、という触れ込みです。具体的には、個々の氷の固まりの振る舞いを、太陽輻射や大気の温度をふまえ、過去3年間にさかのぼって推定。その推定に必要なパラメータを、潜水艦などで実測された氷の厚さを使ってチューン、という方法だそうです。 ...続きを見る

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2008/03/07 23:31
西南極氷床のアムンゼン海の氷河は以前の20倍以上の速度で後退中
西南極氷床、アムンゼン海の湾にある3つの氷河の礫を分析したところ、かつての20倍以上の速度で氷河が後退中であると判明したとのこと。ここは西南極氷床のうち最も変化が激しい領域で、完全に溶けると1.5mの海面上昇が起きる。礫が宇宙線に曝露されて生成される同位体(ベリリウム10, アルミニウム26など)を分析したところ、Pine Island氷河は過去5000年間の平均で4cm/year, Smith氷河とPope氷河は過去14500年間の平均で2cm/yearで後退していたことが判明。これは現在の後... ...続きを見る

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2008/03/05 23:56
The EconomistのAAASレポート on 海の酸性化
今週のthe Economistの科学欄は、American Association for the Advancement of Science (AAAS) の年次総会のレポートが4本。AIDSワクチン、人類の進化と倫理、海の酸性化、ピルの環境汚染。The Economistは国際政治経済を扱うのが本業の週刊誌ですが、AAASのレポートが4本も載る。日経とはえらい違いです。なぜこれほど違うんでしょう。色々説明は聞くけど、やっぱりよく分からん。以下、海の酸性化のレポート。 ...続きを見る

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2008/02/26 01:52
成層圏へのエアロゾル散布による温暖化防止
硫酸塩エアロゾルの前駆物質(硫酸のこと?)の量、およびエアロゾルの量を変化させて気候システムへの影響を調べてみたところ、対流圏-成層圏間の(エアロゾル?大気?)交換過程がエアロゾルや温暖化ガスの濃度により非線形に変化するため、そうした変化がないと仮定した場合に比べ、必要なエアロゾル前駆物質は50%増加することが分かったそうです。またエアロゾルのサイズも重要で、火山噴火の時に見られる大きいエアロゾルは、平穏な時の小さなエアロゾルに比べてアルベド上昇効果が薄いとのこと。CO2が2倍になる効果を打ち消... ...続きを見る

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2008/02/25 23:49
グリーンランドで氷床の表面温度と損失率との関係を確認
NASA Terra satelliteのModerate Resolution Imaging Spectroradiometer (MODIS) の2000年から2006年の日毎のデータを解析し、氷の表面温度と6つの主要drainage basin (?なんとなく分かるが、具体的に何?)にあるmelt area(おなじく厳密な意味がわからん。氷河学を勉強しなかったことを後悔)を測定した。また、Gravity Recovery and Climate Experiment (GRACE) 実験... ...続きを見る

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2008/02/24 09:20
CO2を空気中から回収してガソリンにする技術
ロスアラモスの研究者2名が、CO2を大気から回収して再度液体燃料化する技術は経済的に成り立つと主張している模様。当然ながらエネルギーは必要。75万ガロン/dayのプラントを動かすには発電所(どんな大きさ?)が必要で、それを原子炉でまかなうことにすると、$4.60/ガロン、ならばペイする。技術開発が進めば$3.40/ガロンでもいける筈、とのこと。そうすれば我々は今後も自動車をかっとばし続けられる。 ...続きを見る

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2008/02/20 23:03
海への人間活動の影響を示した初のグローバルなマップが完成
各種の人間活動(漁業、沿岸開発、肥料の流出など17種類)が各種の生態系(サンゴ礁、岩礁、深いオープンウォーターなど20種類)に及ぼしている影響を、全世界の海を1kmメッシュに切って評価した、初の世界規模のマップが完成したとのこと。様々な先行研究の成果を集大成し、また必要に応じてモデルを新規開発することにより実現。 その結果、海の41%は人間活動の影響を大きく受けていること、サンゴ礁の半分に深刻な影響が出ていること、海辺の海草群やマングローブも危ないこと、最も影響を受けているのは北海・東シナ海・... ...続きを見る

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2008/02/18 22:19
気候安定にはCO2排出量をほぼゼロにする必要があることが判明
Carnegie Institution's Department of Global Ecologyで、カナダのUniversity of Victoriaで開発されたモデルを、CO2排出量を変化させて500年ぶん走らせてみたところ、気候を安定させるためには、排出量はほぼ0とする必要があることが判明したとのこと。少しでも排出すると、それに応じて気温は上昇した。つまり、上昇を防ぎたいなら排出量はゼロにしなければならない。どの濃度でCO2を安定させるかではなく、排出量に焦点を当てた査読付き論文はこ... ...続きを見る

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2008/02/18 22:13
PETM期間中の虫の食害を、化石を調査することで推定
現在の熱帯は昆虫が最も多様で食害も最も激しい。ならば気温と昆虫の食害は相関があるはずだ。そこでPaleocene–Eocene Thermal Maximum (PETM)前後の化石を調査してみた。50種類の葉の食い荒らし方法が識別できた。それを元に食い荒らした昆虫が推定できる。食害は暁新世では15〜38%、PETM期間中は57%に跳ね上がり、始新世では33%に戻った。また食害の増加は全ての植物で起き、それを起こした虫の種類も増えていた。二酸化炭素が増えると光合成が容易になり、タンパ... ...続きを見る

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2008/02/17 23:50
プランクトン繁殖でCO2を回収するベンチャーが資金不足に
海に鉄をまいてプランクトンを大発生させ、海底に沈降させることで大気中のCO2吸収を目指していたカリフォルニアのベンチャー (planktos.com。こんな名前の会社だったのね)が「実に効果的な偽情報キャンペーン」のため資金不足に陥り、フィールドテストを止めたそうです。 ...続きを見る

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2008/02/15 20:13
今世紀中に通過するかもしれないtipping point (転換点)
Abrupt climate changeの原因となりうるイベントを整理したレポートが出た模様。9個のtipping pointを挙げ、起き得る時期、観測する方法等を論じているらしい。 ...続きを見る

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2008/02/14 22:47
コロラド水系Mead湖が2021年までに枯渇する可能性は50%
コロラド水系の主要な湖であるMead湖が、2021年までに枯渇する可能性が50%あるとのこと。起きると南西部 (Las Vegas, Los Angeles, San Diego他) の給水システムが不安定化。コロラド水系ではこのところ温暖化の影響と疑われる降水量減少が続いており、現在は過去の蓄積を使っている状態。2014年までにMead湖が枯渇する可能性は10%。2017年までに発電が出来なくなる可能性50%。これでも保守的な見積もりとのこと。Water Resources Research論... ...続きを見る

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2008/02/14 22:38
2002年のLarsen B棚氷崩壊の原因
2002年のLarsen Bの棚氷崩壊は、単純に気温が上昇したからという話ではなさそう、とのこと。崩壊直前には多数の水たまりが表面に出来ていたため、気温上昇が原因と単純に考えられていたが、どこにクレバスやリフトがあるといった氷の状態等、崩壊には他にも様々な事が影響していることが分かった、これは他の氷床崩壊の可能性検討に影響するとのこと。Journal of Glaciology論文。 ...続きを見る

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2008/02/14 22:34

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