気候変動覚え書き

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zoom RSS 夏が暑いと氷河は遅く

<<   作成日時 : 2011/02/21 23:15   >>

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英語が理解できない部分があるので、この要約はきっと不正確なのが鬱。
グリーンランドでは、夏が暑いと氷河の流れが遅くなることが判明した。
氷床や氷河の表面の溶け具合がそれらの動きに影響することが知られている。溶けた水が地底に達し、氷床や氷河と基岩との間を滑りやすくするためである。だが温暖化したときこの現象がグリーンランド氷床に対してどのように影響するかは不明であった。氷河は加速するという研究、長期的には減速しているという研究の双方があった。
終端が内陸にあるグリーンランド南西部の6個の氷河を選び、ESAの衛星観測データを使い表面の溶け方が大きく異なった年、具体的には1993, 1995-98年の氷床の表面の溶け方と氷河の速度の関係を解析した。1995, 98年がよく溶けた年、他をあまり溶けなかった年と見なした。
対象とした年の夏の前半には氷の動きは常に加速していた。そして表面の溶け方と流速の最大値は相関があった。だが夏の後半になると、あまり温暖ではなかった年にはなかなか速度が低下しないのに対し、温暖となった年には速やかに流速が低下し、氷が速く流れる期間は1/3しか続かず、終わると流速が62±16%減少していた。温暖な年には発生した豊富な融解水が氷床下の排水路を通って素早く排水されるためであろう。この結果、表面の溶け方と氷河の平均速度との間に相関はなく、夏の氷河は全体として暖かい年の方が遅くなっていた。両者の境目となる流速のしきい値は1.4cm/dayであった。
これは奇妙に聞こえる。だが山岳氷河でも同様に、温暖な年に氷が溶けて水が氷河の下に回り込み氷河が加速する場合、水が効率よく排水され終わると加速が止まることが知られている。また氷床内の空洞が時として排水路としても機能するとした氷床の流れモデルは、前述のしきい値、早く流れる期間、その後の速度低下を表現できることが知られている。Nature掲載論文。
へえ。

なお著者曰く、これにより温暖化で氷床の表面が溶けるのは氷床の損失に影響しないのだとしても、温暖化が海を通じて氷床に与える影響は別の話であり今後の課題とのこと。

Journal Reference: Aud Venke Sundal, Andrew Shepherd, Peter Nienow, Edward Hanna, Steven Palmer, Philippe Huybrechts. Melt-induced speed-up of Greenland ice sheet offset by efficient subglacial drainage. Nature, 2011; 469 (7331): 521 DOI:10.1038/nature09740

University of Leeds (2011, January 27). 'Hidden plumbing' helps slow Greenland ice flow: Hotter summers may actually slow down flow of glaciers. ScienceDaily. Retrieved February 1, 2011, from http://www.sciencedaily.com/releases/2011/01/110126131538.htm

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