気候変動覚え書き

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zoom RSS 実はとっくの昔に始まっていた? 海の酸性化の被害

<<   作成日時 : 2011/01/28 22:04   >>

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論文は大昔(昨年9月)なのですが、私が知ったのは最近なので。
Northern quahog (アサリの親戚) とAtlantic bay scallop (ホタテ貝) という2種類の食用貝の幼生をCO2濃度を250ppmから1500ppmまで変えて飼育した。従来研究では現在のCO2濃度から高くなる場合のみを調べていたが、今回の研究では産業革命前のCO2濃度を想定した250ppmでも飼育し、現在の値である390ppmと比較した。その結果、250ppmだと貝はより早く成長し、より厚く堅い殻を作った。250ppmは変態率、成長率、生存率すべてにおいて最大であった。そして今世紀後半から来世紀に想定される750ppm、1500ppmといったCO2濃度とすると、貝の殻は奇形となったり溶けたりした。特に発生初期の貝殻の蝶つがい部分はCO2濃度の増加に伴って強く影響され、サイズ、完全性、連結性とも大きく減少していた。CO2増加に伴う海の酸性化は将来の被害ではなく、いまこの瞬間貝の幼生の成長を妨げ、クラムやホタテ貝といった貝類の減少を引き起こしている可能性がある。PNAS掲載論文。
産業革命前のCO2濃度としては普通、250ppmではなく280ppmが使われているように思います。なぜ250ppmを使ったんだろう?違いを誇張するのは駄目よ?とか思いますが、CO2濃度は氷河期には200ppm未満まで落ちていますから、1万年単位での昔を考えるなら、250ppmはむしろ穏やかな仮定ではあります。
元記事の写真を見ると、250ppmと390ppmの違いは一目瞭然です。上記ではごちゃごちゃ書きましたが、まずは写真です。海の酸性化が既にこれ程までに現れているとは。かなりショック。

Stephanie C. Talmage And, Christopher J. Gobler. Effects of past, present, and future ocean carbon dioxide concentrations on the growth and survival of larval shellfish. Proceedings of the National Academy of Sciences, September 20, 2010 DOI: 10.1073/pnas.0913804107

Stony Brook University (2010, October 3). Acidification of oceans may contribute to global declines of shellfish. ScienceDaily. Retrieved January 26, 2011, from http://www.sciencedaily.com/releases/2010/09/100928154754.htm

2011.1.28 タイトルに?マークを挿入。写真を見れば事実上確定だと私は思ったが、論文が「may be contributing」となっていたのに敬意を表して。

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