気候変動覚え書き

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zoom RSS 1896年、アウレニウスによる史上初の定量的温暖化予測

<<   作成日時 : 2010/10/20 20:57   >>

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温暖化の歴史の話の記述を読むと、CO2による温暖化は19世紀から議論されてきた、定量的に論じた最初はSvante August Arrheniusによる1896年の論文である、当時離婚して失意の中にあったArrheniusは、このために必要となる膨大な手計算を現実逃避として行い、CO2の気候感度 (CO2が2倍になったら気温は何℃上がるのだろうか?) を約5℃と見積もった、これは最新の値 (IPCC AR4だと2.5℃〜4℃である確率は66%以上) と比べてもなかなか良い値である、てなことが書いてあります。

その原論文がオンラインで読めることを知りました。
http://onramp.nsdl.org/eserv/onramp:17357/n4.Arrhenius1896.pdf
Prof. Svante Arrhenius, On the Influence of Carbonic Acid in the Air upon the Temperature of the Ground, Philosphical Magazine and Journal of Science, Fifth Series, Vol. 41, No. 251, 237-276, April 1896.
1895年11月にスウェーデン王立科学協会での講演をまとめたもの、と脚注にあります。著者名にProf.とついているとか、CO2がcarbon dioxideではなくcarbonic acidとなっているとかに時代を感じます。

読む時間がとれず、イントロ+αしか読んでませんが、水蒸気とCO2が温室効果ガスとしては最も重要、という予想の下、先行研究である月のスペクトルの観測データを解析し直し、様々な要素を考慮しつつ水蒸気とCO2の波長毎の吸収率の比を割り出し、その測定限界を見積もり、てな話が延々と書かれており、、、なんだなんだ、一体何が始まったんだ、温暖化の話をするんじゃなかったのか?なぜ月が?と頭の中がはてなマークで一杯になりました。

つり革に揺られながら落ち着いて?読み直してみると「厳密には、大気中に含まれる量に相当するCO2と水蒸気を準備して、15℃の物体の輻射をどのように吸収するかを実験してみるべきだ。だがそんな実験は私には到底出来ないので、うんぬん」とあります。な、なるほど。今なら吸光スペクトルなんて全自動化された装置で簡単かつ一瞬で計測できますが、当時は容易には出来ない計測だったのね。そこでアウレニウス先生、ならば実際の大気を通ってきた月の光を分析してしまうのが最も確実、と考えたのですね。

後のノーベル賞学者の論文です、私が慣れ親しんでいる粗製濫造された論文と比較するのはそもそも無理があるのは重々承知していますが、昔の人は、乏しい実験手段の中、知恵を振り絞って色々な事を考えたんだなあと敬服します。

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