気候変動覚え書き

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zoom RSS 風成循環を通じた温暖化によるインド洋の海面上昇

<<   作成日時 : 2010/07/22 04:31   >>

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インド洋はこれまで海面の長期的観測が乏しかった。そこで現場での観測、衛星観測、気候モデルを組み合わせることで1960年代からの海面上昇を同定した。その結果、インド洋では赤道南部 (特にセーシェル諸島とタンザニア沖のザンジバル諸島) で海面が低下し、それ以外 (ベンガル湾、アラビア海、スリランカ、スマトラ、ジャワ他) で上昇していることが分かった。モルジブの場合、通年で見ると顕著な海面上昇は起きていない。だが冬季に限れば海面は大幅に上昇していた。
この変化の中核をなすのがインド洋から太平洋にかけて広がる暖水プールで、主として人間起源の温暖化ガスのため、これまでの50年間で海水温は約0.5℃上昇している。その結果インド洋でのハドレー循環とウォーカー循環が強まり、地表の風が変化することで海面の変動が起きている。これら循環の変化の一部は温暖化ガス増加に由来する。人為的温暖化が続くならば、今回見つかったパターンはおそらく継続し、特にマスカリン諸島のようなインド洋内の島々、インドネシア沿岸、スマトラ、インド洋北部の海面上昇は全球平均を大きく上回る可能性がある。インド洋北部沿岸では、海面は10年あたり13mm上昇している。
セーシェル諸島では海面が低下している?へ?と思いましたが、風成循環の強まりに対応した海面の高低の変化ならば、一部の地域で海面が低下するのはアリですね。風成循環の変化のみを考えるならば、どこかが上がればどこかは下がりますから。

ところでこれ、海面上昇と呼ぶんだっけ。海面の平均的な高さが変わることは確かなので、住民の方々や防災の観点からは海面上昇と呼ぶべきなのでしょうが、なんとなく、海面の定義はジオイド的なもののみを指し、定常的な海流ほかに対応した海面のでこぼこ(すなわち非ジオイド成分)は除外するような気がしていました。遠い昔に習った話であり、もはや記憶が曖昧。

Journal reference: Weiqing Han, Gerald A. Meehl, Balaji Rajagopalan, John T. Fasullo, Aixue Hu, Jialin Lin, William G. Large, Jih-wang Wang, Xiao-Wei Quan, Laurie L. Trenary, Alan Wallcraft, Toshiaki Shinoda & Stephen Yeager. Patterns of Indian Ocean sea-level change in a warming climate. Nature Geoscience, 2010; DOI: 10.1038/ngeo901

University of Colorado at Boulder (2010, July 13). Sea levels rising in parts of Indian Ocean; Greenhouse gases play role, study finds. ScienceDaily. Retrieved July 20, 2010, from http://www.sciencedaily.com/releases/2010/07/100713101412.htm ; also available from http://www.colorado.edu/news/r/4db6c47a28ba81f1853061bfd4260128.html

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