気候変動覚え書き

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zoom RSS 鮮新世の北極の気候

<<   作成日時 : 2010/07/15 21:39   >>

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3個の独立した代替指標から、260万〜530万年前(鮮新世)のカナダ北極圏のEllesmere島の平均気温は約0℃で現在よりも約19℃高く、CO2濃度は390ppmvであったことが分かった。
気温は3種類の代替指標から推定した。一つは化石の木やコケのセルロースの酸素同位対比である。これは植物が吸収した雨の組成を反映し、地表気温推定の手がかりとなる。また唐松の化石の年輪の間隔を今日のものと比較することで、過去の気温と降水量のレベルを推定できる。これにより当時の平均気温は-0.5±1.9℃と推定された。二番目は地中バクテリアの細胞膜のテトラエーテル脂質の分布である。化石化したテトラエーテルの化学的構造は温度やpHの指標となることが知られている。推定平均気温は-0.6±5.0℃であった。3番目は植生の比較である。推定平均気温は-0.4±4.1℃となり、3つの推定は非常によく一致した。
鮮新世は現代と大陸の配置や植生がよく似ており、当時の気候システムは興味深いです。そして現在北極圏の気温は赤丸急上昇中。とはいえ、19℃はべらぼうです。論文や解説記事では、北極は従来の想定以上にCO2濃度に敏感なのかもしれない、仮にそうだとして原因は何か、といった議論が展開されていますが、確たる議論はなさそうなので割愛。

Journal Reference: A.P. Ballantyne, D.R. Greenwood, J.S. Sinninghe Damste, A.Z. Csank, J.J. Eberle, N. Rybczynski. Significantly warmer Arctic surface temperatures during the Pliocene indicated by multiple independent proxies. Geology, 2010; 38: 603-606 DOI: 10.1130/G30815.1

University of Colorado at Boulder (2010, June 30). Arctic climate may be more sensitive to warming than thought, says new study. ScienceDaily. Retrieved July 14, 2010, from http://www.sciencedaily.com/releases/2010/06/100629131318.htm

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