気候変動覚え書き

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zoom RSS 今後10年間の気候変動予測

<<   作成日時 : 2009/08/29 20:13   >>

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数値モデルを用いて近未来の温暖化を予測する方法は精度向上に苦労している。そこで近年の観測データから近未来を予測した。まず、観測データを人為的な影響と自然の影響(ENSO、火山噴火、太陽活動)に原因を分解した。これを今後20年間に当てはめると、2009〜2014年は太陽活動の活発化に伴い0.15±0.03℃上昇する。これはIPCC予測の5割増となる。だが2019年は2014年に比べ0.03±0.01℃しか上昇しない。これは2002〜08年には人為的影響を太陽活動の低下が打ち消したのと同様である。我々は更に、大きな火山噴火や大エルニーニョが起きたら全球と各地域の平均気温がどうなるかを描く。
現在のホットトピックであり、一般社会からの要請も強い、でもとても難しい、近未来予測にチャレンジした訳ですね。

その意欲は高く買った上で、意地の悪い見方をすると、abstractは「いまの我々に予測出来るのは太陽の11年周期だけです」と言っているように見える。今後10年間の火山噴火を予測する技術は我々人間にはない。今後10年の間にサブプライム問題みたいなのが炸裂するか?中国は発展を続け石炭を燃やし続けるか?なんて気候学者に予測できる筈もない。残るはENSOだけど、そこを狙って頑張ってる数値モデルは苦しんでる。だから、まずは確実に予測出来る(かも近年の騒ぎを見ていると怪しいが)太陽の効果を定量化し、ENSOは「何時起きるか分かりませんが、起きたらこうなります」でまとめた、とか。もちろん、確実に言えることと、よく分かっていないことを分けるのは大変良いことです。

なお今後20年を予測したとabstractにありましたが、結果は2019年までしか書いてなかったので、本エントリのタイトルは今後10年にしてあります。

Journal reference: Lean, J. L., and D. H. Rind (2009), How will Earth's surface temperature change in future decades?, Geophys. Res. Lett., 36, L15708, doi:10.1029/2009GL038932.

GRL's Editor's Highlight: Near-term global surface temperature forecasts based on observations, from http://www.agu.org/cgi-bin/highlights/highlights.cgi?action=show&doi=10.1029/2009GL038932&jc=gl

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