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zoom RSS サンゴvs海草:サンゴは意外と強い?

<<   作成日時 : 2009/06/16 23:22   >>

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全世界1800の珊瑚礁について1996-2006に行われた3500強の調査を総括してみたところ、珊瑚礁に海草がはびこりつつある、という従来の通説は間違っていることが分かった。そうした珊瑚礁は確かに存在するが、従来考えられていたよりもずっと少ない。
ハリケーンや病害で珊瑚礁がダメージを受けると、海草が繁茂して幼いサンゴを覆い尽くし、珊瑚礁の復活が妨げられ、珊瑚礁が海草に変わってしまうことが知られている。1980年代のカリブ海で起きたイベントが有名である。この時ジャマイカの礁のうちサンゴが占める割合は70%から10%以下となり、海草に変わった。
今回、サンゴと海草との勢力を表す指数を作成して傾向を分析したところ、調査対象期間では4%の珊瑚礁で海草が主要勢力(50%以上を覆う)となったのみであった。個別に見るとカリブ海ではサンゴが盛り返し、フロリダKeysとインド洋では変わらず、グレートバリアリーフでは少し失われていた。全体としてみると、1995年以降、はっきりしたトレンドはなかった。
珊瑚礁が海洋汚染、疫病、破壊的漁業、温暖化など様々な脅威にさらされている事は疑いない。だが海草との勢力争いにおいては、意外と手強いのかもしれない。
話の背景がよく分かっていないのですが、海草によってサンゴが駆逐される、がこの20年間、有力な説だったのを今回の研究が否定したと言うことでしょうか。この研究は膨大な先行研究のサーベイ&まとめ直しであり、現場を見たのではないらしいところが気になりますが、嵐が来るたびに珊瑚礁が失われ海草の覆い茂る場所に変わる、は変ですよね。そんなに脆弱ならサンゴはとっくの昔に絶滅している筈ですから。上記まとめにはなにか重要な情報が欠落している気がする。素人でもすぐに考えつくのは、荒れ地に最初に侵入するのは海草だが極相(climax)はサンゴだ、ですがプロの海洋生物学者がその程度のことを考えないはずもなく。

でも、サンゴが意外と丈夫ならば大いに結構。サンゴは意外と熱に強く温暖化にも耐えるかも (枝廣淳子氏による日本語訳)なんて話も出てきましたし、何千万年単位で見たときに自然界で起きるイベント、海水温の変化や他の生物との勢力争い、にはサンゴはそれなりに強いということでしょうか。

Public release date: 1-Jun-2009
In the turf war against seaweed, coral reefs more resilient than expected
Contact: John Bruno, jbruno@unc.edu
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2009-06/esoa-itt060109.php

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