気候変動覚え書き

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zoom RSS 「地球は当面寒冷化」問題:GRL掲載論文では

<<   作成日時 : 2009/05/15 01:00   >>

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地球は少なくとも当面は寒冷化するのか?という話、江守先生綾波さんが既に色々書いておられますが、遂にはGRLに論文が載る騒ぎとなっているようです。

論文の主張は「気候の変動は大きい。10年程度であれば、温暖化が止まったように見えるのは珍しくない」「過去にも例があった。1977-85, 1981-89など」だそうです。ScienceDailyの元記事には1977-85, 81-89のグラフが示されています。確かにその期間を切り出すと、トレンドがあるようには見えない。

私はこの論文の主張を基本的に支持しますが、「気候学者はこうした短期間の変動にはほとんど注意を払わない」「だが少なからぬ一般大衆は注意を払う。尻馬に乗る奴もいる」とまで論文に書いてあると言われると、本当かいなと思います。じゃあお前、1997〜98年のエルニーニョに伴って異常気象が続出し、全球平均気温が大きく跳ね上がり、京都議定書と相まって大きな話題となった時「こんなのは一時的な異常値ですよ、一々騒いでいたら身が持ちません」「温暖化は着実に進行しています。でもそれはもっと長期の話です」とGRLに論文書いたのか?そしてGRLは(≒正統派気候学コミュニティは)それをacceptし掲載したのか?と思いますから。(もししてたらご免なさい。あんたは凄い)

それに、今回のトレンドからの乖離は1σだそうですが、1σずれた時にドキドキしないのは大物か馬鹿でしょう。あるいは、1σであることが十二分に証明されている場合です。海を眺めていて、1σの波が1個や2個来たからと言って、平均からの乖離だ!海は荒れてきた!なんて誰も騒ぎません。でも今の気候予測にそこまでの信頼性があるとは思えない。

もちろん、世の中が正しい方向からずれていると感じたとき専門家はどう発言すべきか、あくまでも中心を狙うのか、オーバーシュートを覚悟で反対に振るのか、これは永遠の課題ではあります。私は気候変動の専門家ではないので気楽に批判できます、、、でも「自分たちは大丈夫だが一般大衆は迷わされる」という発言は気分の良いものじゃない。

Journal reference: David R. Easterling, Michael F. Wehner. Is the climate warming or cooling? Geophys. Res. Lett., 2009; 36: L08706 DOI: 10.1029/2009GL037810

Lawrence Berkeley National Laboratory (2009, May 5). Climate Experts Warn That Short-Term Snapshots Of Temperature Data Can Be Misleading: Focus Instead On The Bigger Picture. ScienceDaily. Retrieved May 10, 2009, from http://www.sciencedaily.com/releases/2009/05/090504141047.htm

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