かんらん岩に莫大なCO2貯蔵能力
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作成日時 : 2008/11/18 02:02
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原論文のアブストラクトをベースに、the Economistの一般向け解説を参考に色を付けてます。
地表に暴露されたマントル由来のかんらん岩は、大気中のCO2と速やかに反応して炭酸塩化する(石灰岩や大理石になる)ことが昔から知られていた。そこでかんらん岩を粉末化し、発電所から排出されるCO2を吸収させる試みがかつて行われたが、岩石を運ぶコストやエネルギーが大きいことも一因で実用化されていなかった。ならばCO2を発生場所から地中にあるかんらん岩へと加圧注入すればよい。
オマーンのSamail ophiolite (海洋性地殻と上部マントルが隆起したもの)の、マントル性かんらん岩にある炭酸塩の岩脈の年代を炭素14で測定したところ、従来の推定よりも遙かに若く約2万6000年であった。これは炭酸塩化が驚くべき速度で進んでいることを示している。このデータと現地調査から、オマーンでは大気中のCO2が毎年10e4〜10e5トン固定されている計算となる。しかもこの炭酸塩化によるCO2固定は掘削、水圧破砕、純粋なCO2の圧入、そして地中深部では温度が上昇していることを利用して加速することが出来る。炭酸塩化は発熱反応であるため、初期加熱の後は常温(25〜30度)のCO2を加えても高温、そして高速な反応速度は維持され、エネルギーはほとんど消費されない。かんらん岩が本来ある場所で炭酸塩化するこの方法により、厚さ5kmと見積もられているオマーンの露頭だけでも10億トン/年(炭素換算)のCO2が安価、安全、永久的に固定できる。
かんらん岩は太平洋の島々、ギリシャやクロアチアの海岸、小規模だが米国、で地表に露出している。また研究者たちは玄武岩の能力を調べるためアイスランドでプロジェクトを開始した。 地質学なんてきれいに忘れてしまっているので、この日本語で正しいのかが非常に不安 (たぶん間違っている)。
それはそうとこれ、CO2を実際に実験で固定してみたんだろうか。炭素14で年代測定しただけで「これで全て解決!」的な話をぶち挙げるとは思いたくないですが、あまりに話が出来すぎていて信じがたい。かんらん岩のCO2吸収能力がそんなに高いなら、地質時代の間にCO2はことごとくマントルに吸収されてしまうのでは、とか、地上に運ばれたかんらん岩は速やかに全て大理石 or 石灰岩になるのではとか思うし。まあかんらん岩は地表では希な岩石ではありますが。
Journal reference:
Peter B. Kelemen and Juerg Matter, 'In situ carbonation of peridotite for CO2 storage,' Proceedings of the National Academy of Sciences, vol. 105, no. 45, 17295-17300, November 11, 2008. doi: 10.1073/pnas.0805794105
The Economist, 'Eating carbon,' Nov 13th 2008, retrived from http://www.economist.com/science/displaystory.cfm?story_id=12592256
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