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zoom RSS オーストラリア穀倉地帯の干ばつが悪化

<<   作成日時 : 2008/09/04 20:09   >>

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オーストラリアの穀倉地帯、Murray-Darling川流域の干ばつが悪化し、直近の2年間の流量平均は記録が残る117年間の中で最低を記録したと政府 (Murray-Darling盆地委員会) が発表したとのこと。8月はダムへの流入は275ギガリットル(GL)で、1550GLという長期平均の18%にとどまった。
小麦は雨が特定の季節に降ればOKであり、今年は7月に雨が降ったため23.7mトンの収穫が期待されている(去年は13.0mトン)。だがその程度の雨では川を復活させるには不十分であり、また近く大雨が降る兆候はないため、コメ、ブドウ、園芸作物には深刻な打撃となるだろうとのこと。
当然ながら皆、地球温暖化との関係を疑っているらしく、記事では「平均気温が1度上昇すると、オーストラリアの降水量は15%減少する」というモデルの予測結果が述べられています。でも、流量が長期平均の18%しかないのだとしたら、それは「1度上昇するごとに15%減少」を遙かに上回っています。もちろん河川流量の1ヶ月平均なんて激しく変動するのが常であり、肝心の2年間平均の定量的な値は記事の中にも委員会のプレスリリースにも書かれていなかったので、モデルとの整合性はこれだけでは言えません。またJAMSTEC「Blue Earth」編集委員会著「海から見た地球温暖化」では、オーストラリアの干ばつはダイポール現象が起きたためであって温暖化が原因ではない、と書かれていたように思います。本がいま手元にないので正確な引用ができませんが。それを読んだとき「ああ、誤認だったのか、まあありがちな話だ」と思ったのですが、どうなんでしょう。もちろん、温暖化が進むとダイポール現象が起きやすくなる、という可能性も当然あるかとは思います。もしそうならば、たぶん「1度上昇で15%減少」という気候モデルは、ダイポール現象頻発の可能性をうまく再現できていないんでしょう。

From ENN (Reuters), Reporting by Rob Taylor; Editing by Clarence Fernandez, Published September 2, retrieved from http://www.enn.com/agriculture/article/38067
Murray-Darling Basin Commission, Tuesday 2 September, 2008, available from http://www.mdbc.gov.au/__data/page/29/MR-Drought_Update_September_2008-doc.pdf

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