気候変動覚え書き

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zoom RSS 温暖化研究での雲の応答見積もりに誤り?

<<   作成日時 : 2008/06/16 23:20   >>

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人為的温暖化に対する雲の応答は従来、毎年の自然界の雲の変動と気温、および人為的温暖化ガス放出との関係を調べることで導かれている。この際、雲の変化は温度のみに依り、他に原因はないと仮定されていた。だが雲の変化が温度を変化させるならば、これは原因と結果とを混同していることとなり、温暖化を過大評価していたことになる(この部分、本論文のキモですが、元記事では明確に書かれていません)。これが今回Journal of Climateに掲載される論文の基本的アイディアであり、著者らはこれが、現在の気候モデルが温暖化を過大評価している原因と考えている。これを示すため著者らは、雲が日々無秩序に変動するシンプルな気候モデルが、年単位では雲による正のフィードバック効果を示すことを示した。
著者らいわく、本論文は、気候システムには負のフィードバックが入っているはずだ、という自分を含め多くの気象学者が抱いていた本能的直感を検証する最初のステップになる。これは人為的温暖化を否定する論文ではない。これまでの温暖化見積もりの幾分かは混同の効果の誤認であり、近年の温暖化の幾分かは、もしかしたら大部分は、自然変動で説明可能なのかもしれない可能性を指摘したに過ぎない。本混同の効果は小さいという反論もあるだろう、それについては何とも分からない。研究を積む必要がある。

University of Alabama Huntsville (2008, June 12). Has Global Warming Research Misinterpreted Cloud Behavior?. ScienceDaily. Retrieved June 16, 2008, from http://www.sciencedaily.com/releases/2008/06/080611184722.htm
原論文: DOI: 10.1175/2008JCLI2253.1
アブストラクト:http://ams.allenpress.com/perlserv/?SESSID=a3b6bd6835d056ffa072def948036608&request=get-abstract&doi=10.1175%2F2008JCLI2253.1

うーん。原論文を読んでみたい。でも、読んでも分からんだろうなあ。こうした話を評価するには現場で養われる勘が必要だから。雲の扱いは現在の気候モデルでの重要な不確定要素の一つです、本論文は間違いなく議論を呼ぶでしょう、続報を待ちたいと思います。査読者は2名、ともに気候モデル屋だそうです。普通、査読者の素性なんて記事になりませんが、嵐を呼ぶ論文ということで問い合わせをかけたのでしょう。SicenceDaily、ナイスフォロー。

、、、とここまで書いて、もう少し調べようと言う気になり、Roy Spencerという著者名で検索すると、、、この方、有名な懐疑派なんですね。Wikipediaに詳細な(おそらく悪意を持つ人間が書いた)経歴があります。インテリジェントデザインの支持者でもあるとか。うーん。別にインテリジェントデザインの支持者だろうが何だろうが、正統的な科学の手法に従って査読付き論文を書く人間を拒む理由は皆無だし、気候システムがそんなに不安定なら、なぜ地質学的な期間、システムは明後日に飛ばなかったのか?なにかある筈だ、何かが、と探索を続ける氏の発想はよく分かります。

ただ、それも程度ものであり、論点が本当に新しいのでない限りは、駄目ならば素直に引き下がるのが科学的態度でもあります。雲のモデル化を自分でやってみたことはないので、これが健全な懐疑なのか、病的科学なのか、さっぱり分からん。査読をクリヤしたということは、それなりの新規性は認められたということですが、査読でチェックできるのは通常、最低限だし。

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