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zoom RSS EUのCO2削減目標550ppmは不十分との研究

<<   作成日時 : 2008/04/07 23:36   >>

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温暖化ガス(Green House Gas, GHG)を550ppmで安定させよう (CO2換算) とのEUの目標は甘過ぎるとの研究結果がまとめられたそうです。正しい目標:350ppm以下(つまり現在より削減しなければならない)。南極に氷河が出来はじめたときのCO2濃度を海底堆積物から調べたところ、425+-75ppmであったことが分かった。従来は安全圏と考えられてきた(そして、論文の1st authorであるJames Hansen自身がかつて主張していた)450ppmでGHG濃度を安定させたならば、長期的には南極の氷はすべて融解し、75mの海面上昇を招く可能性が高い。従来よりも厳しい値が出たのは、これまで未解明だった「遅いフィードバック」、例えば氷床の崩壊、植生の移動、土壌や海洋からのGHG放出などが解明されてきたため、とのこと。

The Guardianの今日の一面トップです。著者はNASAのJames Hansen以下9人で、最終ドラフト?がコロンビア大のサイトに掲載されています(どこに投稿されたのか不明)。私はまだアブストラクト+αしか読んでません。お恥ずかしい。論文をぱらぱらと見たところ、350ppmは不可能ではない、石炭火力の全廃(CO2分離埋蔵装置を備えるものを除く)や緑化で実現でき得る、等々という主張もされているようです。

私には本論文の主張を検証する能力がありませんが、炭素循環を考慮するとGHG排出は限りなくゼロにしなければならないという話も出ていますし、現在の気温ですら西南極氷床やグリーンランド氷床は急速に溶けているようですし、気温は現在のGHG濃度が維持されるだけでもまだまだ上昇する筈ですし、を考えれば、大幅な海面上昇を招かないためには、GHG濃度は既に限界との主張は本当かもと思います。

論文の最後で著者らは「よい話もある、350ppmが達成できれば海の酸性化とか気候帯のシフトとか水の枯渇といった、不可避と思われていた問題も同時に解決できる」「石炭火力の全廃にはヘラクレス的努力が必要だ、でも第二次世界大戦を思えば」と言います。そうですね、前向きになるべきですね。

Ed Pilkington in New York, The Guardian, Monday April 7 2008, from http://www.guardian.co.uk/environment/2008/apr/07/climatechange.carbonemissions

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